中編2
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虫の知らせ「イサム」

高校生の頃の話

これは怖いというより不思議な話です。

当時、短い間だけど付き合った彼が居た。

イサムくん。

ダパンプのISSAに似てる自慢の彼氏だったが、

彼は遊びだったんだろうな…

私はあっけなくフラれ…

一週間で10キロ痩せました。

昭和の女ライクに別れてからも

半年くらい思い続けました。。。(懐

しかし、10キロ痩せたお陰で、

新しい恋も見つかり、彼を忘れかけた頃…

同級生女子に呼び出され

「話そうか迷ったんだけど…」

って念押しされて

まさかのひとこと。

「イサム…死んじゃったんだよ。」

忘れかけた恋とは言え…

脳内で鐘を鳴らしたような衝撃。

その日は何も手につかなかった。

お母さんに電話した。

「お母さん…

 イサム…死んじゃったんだって…」

「あら…アンタ、うちに置いてった

 イサム君がくれたcharaのアルバム

 聞きたい、聞きたいって

 しきりに言ってたよね。

 虫の知らせだったんだねー。」

そういわれて、

思い出して泣いた。

家に帰って、

父にその事を話すと

当初は娘を振った

憎い男ではあったものの…

やっぱり娘が好いた男だし、

彼の親御さんを思ってか

「花でも持っていきなさい」

と、5000円もらった。

私はイサムの携帯しか知らなかったので、

とりあえず掛けてみたけど…

やっぱり電源が入ってなかった。

それでまた彼の「死」をリアルに感じて胸がぎゅっとなった。

結局次の日、

アポなしで彼の家に行ってみる事にした。

当時、駅から原チャリで2ケツしてたので…(今思うと恥ずかしい)

彼の家までのみちのりはうろ覚えだったが

何となくそれっぽい地名に停車するバスに乗ってみた。

今思うと、

本当に無謀だと思う。。。

普段バスに乗らないので不安だった。

ソワソワして、

とにかく見覚えのある景色がないか

必死で車窓を眺めていた。

すると、

二人でバトミントンをした芝生が見つかった。

そこから彼の家はすぐだった。

近くのバス停で降り、

ここまで驚くほどスムーズだったので

このままお線香を上げ、

花を手向ける事が出来ると期待したものの

彼の家には車がなく、

家にも人が居る気配がなかった。

帰りのバスもよく分からないし…

途方に暮れ、

仕方なく思い出の芝生に腰を下ろし

「私、

 一体何やってるんだろう…」

と凹んでいると。

彼の家の犬が吠え出した。

もしやと思い、

家の方を見ると赤い車とおばさんが。

「すみません!」

と駆け寄り、友人であることを告げる。

おばさんは顔を覚えててくれたみたいで

家に上げてもらって、お線香を上げる事ができました。

方向音痴な私が、

よく知らない町に

あんなにすんなりたどり着けたのが未だに不思議です。

charaを聞くと彼を思い出します。

こわくなくてごめんなさい。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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