虫の知らせ「おばあちゃん」

短編2
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虫の知らせ「おばあちゃん」

小学生の頃の話

私の父方の祖母は脳溢血で長い間入院していた。

父としょっちゅうお見舞いに行った。

お婆ちゃん時々ボケちゃって、

お父さんを別れた元亭主と勘違いしたり…

お父さんは、

「あの時は泣きたかった」

って後に語るけど、

可愛いおばあちゃんだったと思う。

-ある朝の夢-

私が学校から帰ると、

なんだかリビングがやかましい。

玄関からドアがあって中は確認できないんだけど、

家族や色んな人が大勢いて、談笑してる感じだった。

私は突然のパーティー(?)にびっくり、

意気揚々として

ランドセルを置いて

リビングのドア越しに話し掛ける

「ねーねー!

 誰がきてんのー!?」

大きな声で

「ばーちゃんだよ!

 帰ってきたよー!」

…と、

お婆ちゃんの元気な声が聞こえました。

そこで目が覚めたけど、夢は夢。

深く考えず、学校に行ったらとっくに忘れて授業を受けていた。

3時間目の体育は持久走だった。

今、まさにスタートという時に呼び出された。

先生は気まずそうに言った。

「お婆さまが亡くなられた。」

わたしは、

一瞬で忘れていた今朝の夢を思い出した。

当時は虫の知らせって知らなかったから

誰にも言わなかったけど

ただ、ただ不思議だなー。と思った。

我が家は父、母ともに感や霊感が強く

私もそういった類を受け継いでいるのか何度か不思議な体験をしたので綴っていこうと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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