短編2
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最新カメラ2

姑さんの葬式が済んでから、一ヶ月がたちました。

姑さんは、本当に気さくな人で、

決して人を生まれや見た目で

判断するような人ではありませんでした。

旦那が始めて私を紹介した時も、

親が居ず施設で育った私に

何の偏見も持たずに接してくれたことを今でも覚えています。

結婚後も、家事全般が不得手な私に

いろいろ丁寧に教えていただき、

家庭の味というものも知ることができました。

そんな姑さんがいなくなった生活が一月ほど過ぎたころ、

臨時収入があったので、

旦那が気分転換に旅行に行こうと計画を立てました。

旦那は趣味でカメラをやっていて、

今回の旅行のために新しいデジカメを買ってきました。

彼は一生懸命私にそのカメラのスペックを説明しましたが、

私には全く理解できませんでした。

豪を煮やした旦那は、手っ取り早く私に理解をさせようと、

私を試し撮りしました。

撮れた写真を旦那が、満足そうに見ていたのですが

しばらくして、何かに気づいたように旦那は微笑みました。

そして私に撮れた写真を見せるのです。

旦那の家は資産家で

結構な数の部屋と広さがあります

その中の一室で、気のない顔をした私が写っています。

旦那は、「ここだよ」と依然微笑みながら

デジカメの画面の一点を指差しました

よく見ると襖の影に姑さんらしき人が写っていました

「姑さん…。」

私は思わずつぶやきました。

「姑さん…、

 あなたには、本当に感謝しています

 

 貴方の保険金つい先日入りました

 そして、あなたが必死に守ってきたこの家と土地も

 意外と早く買い手見つかりそうなことを

 不動産屋も仰っています

 これで当分私たちは楽しく過ごせそうです

 

 悔しいですか?

 

 でも私を恨むのは筋違いですよ

 計画したのも実行したのも

 あなたの息子がやった事なんですから…

 だから、そんな顔ても全然怖くありませんよ」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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