短編2
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札幌で〜最終章

前回は使い慣れない文体で投稿したので、不自然な仕上がりになってしまいました。

なので今度は主観を抑え気味にして書いてみます。

音の正体を知りたくて社の前までやってきたYさんですが縁の下を覗き込むにはさすがに勇気がいったそうです。

その位置からだと音だけでなく光も漏れているのがわかるので、ペンライトをしまい身を屈めて縁の下に入ります。

その先に見えたのは… 身長20センチあるかないかくらいの小人の集団(正確な人数は覚えていないそうです)。

どうやらそこで宴会を開いていた様子。

突然顔を覗かせた彼女を見てもさして驚く風でもなく宴に興じる彼ら。

暫くそれを眺めていたYさんでしたが、やがて飽きてしまい、その場を離れます。

そして翌日、学校帰りに件の神社に立ち寄って宴の痕跡がないか調べようとしたのですが、正確な場所が分からず結局諦めたとか。

もう一つの話は数年に渡って見続けた全身緑色でコーディネート(服装のみならず髪や肌、瞳の色まで緑)した人達。

目撃したのは札幌市内に限られますが、路上やデパ地下、駅の構内など不特定多数の場所で見られたらしいです。

しかし不可解なのはそれだけ多くの人が行き交う場所にも関わらず、誰も彼らを気に留める様子がない事。

それだけ異様な風体の人物を見たら、何らかのリアクションを起こすはずなのに皆、平然と通り過ぎていく。

「私にしか見えないんだ。

」彼女はそう確信そうです。

初めて緑の人に遭遇して以来、街に行く度に目にする回数が増えていき、半年経つ頃にはもうその存在が空気の様に感じられたとか(因みに同じ人に何度も出逢った訳でなく髪型や体格差で別人だと分かったらしい)。

大人になってからは人に見えないモノを見抜く力はなりを潜めたそうで、年に2、3回札幌を訪れる事があっても、緑の人にはパッタリ会わなくなったらしいです。

もしかしたら皆は他の土地に移住したかも知れませんが…。

ただ彼女はこう言っています。

「私が気付かないだけで案外近くに出没してるかも?」 この話はこれで終わりになります。

駄文に付き合っていただき有り難うございました。

怖い話投稿:ホラーテラー sonicさん  

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