短編2
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沖にいたのは?

今日は大学の海洋実習がありました。実際に海浜公園に行き、水質調査・漂流物調査・魚や貝の採取という順番で行います。いくつかの班に分けられていました。

魚や貝の調査はみんなはしゃいで楽しそうでした。

中にはどんどん沖の方に行く班の人もいました。その人は結構やんちゃでよく無茶しますね。

危ないなあと思いつつ、私はほっといて、網で魚の捕獲することにしました。

実習終了時間になり教授たちは引き揚げるように指示しました。でもあの人たちは戻ってこないなあと思い声をかけようとしたら、すぐにこちらに戻ってきました。意外でしたね。

ついでにその人たちの会話を聞くことができました。

A「なあ、危ないから戻った方がいいよと言ったのお前か?でも先生や院生の声でもねえし俺ら同期のうちの誰かの声でもねえし・・・」

B「知らねえ。俺じゃねえ。それに俺らのいる所よりもっと沖の方から聞こえたぜ。それにおっさんっぽい声だったじゃん。他のメンバーは浜辺だったのに?」

C「誰だよ、ったく。もうちょっとやりたかったのにさア」

私は見渡しました。しかし沖の方は誰もいませんでした。海水浴に来た他の客はここには誰も来ていないし、しかも遊泳禁止区域です。

事前説明により自分らの他には誰もいないということです。

夕方、その人たちと私が一番遅く戻ってきました。そして最終的な出席確認により全員居ることがわかったので、その声の主は私たちの中にいないことになります。

警備員や管理人は公園内施設に全員いたので、こちらの方にはだれも来てないのだそうです。

しかしその声が言っていた危ないというのは何が危なかったのか気になり、教授に水中望遠鏡を拝借して、もう一度さっきまでいた場所まで向かいました。

でも、その「声」に危ないと言われた理由がすぐにわかりました。事前説明で言われた事を思い出し、すぐさま施設のある砂浜へ逃げました。

水中には毒性の高いクラゲと猛毒のアカエイがうじゃうじゃといたのです。

怖い話投稿:ホラーテラー heguriさん  

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