中編3
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先生の昔話

この話は、私が高校時代にある先生からお聞きした実話です。

(どなたかの投稿に似た所や、読みづらい所もあるかと思いますが、読んでいただけましたら幸いです。)

私が通っていた女子高は、風紀等大変厳しい学校で、この話をしてくださった先生は、中でも一番元気で厳しい事で有名な方でした。

ある日授業が始まってすぐに、先生が珍しく『たまには、昔話でもしようかと思います。』と、教科書を閉じ、話始めました。

(以下、先生を私と置き換えます。)

私が大学時代に高校生の妹と、東京のアパートで暮らしていた時の事なんだけどね。

かなりの極貧生活で、メイン食材も『もやし』や『豆腐』ばかりで、なかなか田舎に帰れなかったのよ。

ある日家の電話が鳴って出てみたら、母からだったんだけど、お祖父ちゃんが亡くなったから帰って来いって連絡だったの。

まあ、だいぶ高齢だったし、、ね。。。

それで、なんとかして妹と二人で、祖父母の住む東北の田舎に帰ったんだけど。。

その日は大変な大雪で、車も出せないくらいだったから大変な思いをしながら向かったの。

亡くなってすぐだったし、お祖父ちゃんは一晩、奥の広い和室に寝てもらうことになったんだけど。。

お祖母ちゃんが『お祖父ちゃんといられるのは今日で最後だから‥』って、その晩は、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんは一緒の部屋で寝る事になったの。。。

翌朝母に、私と妹が起こされて『お祖母ちゃんが、まだ起きて来ないから呼んできて』って言われて、二人で和室に向かったの。

そしたら、お祖母ちゃんはまだ寝てて、声かけても起きないから揺すってみたら、、布団がびっしょり濡れていて、お祖母ちゃんは息をしてなかった。。。

すぐに親を呼んで来たんだけど、やっぱり息をしてなくって、直ぐに救急車で運ばれていって。。

その後、お祖母ちゃんが寝ていた布団をかたずけようとしたんだけど、掛け布団だけでなく敷き布団、その下の畳一枚分までが濡れていたの。

かたずける時に、気付かれないように臭いをかいでみたんだけど、全く臭いがなくって不思議に感じたわ。

その後、病院からの連絡で『原因は不明だが、お祖母ちゃんは一晩のうちに、身体中の水分が殆ど出てしまったようです』って。。

前日まで、とても元気だったから、皆本当にびっくりしてたのよ!

お祖母ちゃんの事に関係があるか分からないけど‥

私の田舎の方では決まりがあってね。。。

『一人亡くなったら、白い紙を人の形に切ったものを三枚棺桶に入れる。そうしないと、三人連れていかれてしまう。』

もしかしたら、お祖母ちゃんは、お祖父ちゃんのいる所に逝ったのかも知れないわね。。。

そう話を終えた先生は、

今まで私達が見たことがないくらいに、寂しそうな顔をされていました。

お婆様は、先生がおっしゃるように、お爺様に連れられて逝ったのでしょうか?

最後まで読みづらい文章、誤字等々あったかと思いますが。。。

貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

また、機会がありましたら投稿させていただきたいと思います。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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