短編2
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飲めない理由

友達から聞いた話です

作り話かもしれませんし、あと読みづらいかもしれません

それでもよければお付き合いください

その日は友人(以後N)が僕の家に泊まりにきていました

ゲームやテレビ、今日の話、学校での出来事、彼女のこと…と大騒ぎしていました

そんなくだらない話をしている時に、ふと気付きました

Nは僕が出したジュースには一切手をつけず、わざわざ持ってた水筒のお茶を飲んでたのです

「ジュース嫌いだったっけ?」

『いやそういうわけじゃないけど…』

と、なぜか言葉を濁します

「そういえば前カラオケ行った時もお前一口も飲み物飲まなかったよな?」

話すのを嫌がってたNでしたがしつこく食い下がると、誰にも言うな、という条件で教えてくれました

Nは半年ほど前、自宅からちょっと離れたファミレスでバイトをしていたそうです

そしてそこでの小さな楽しみが、一緒に働いてる可愛いバイト仲間のHちゃんに会えること

そして先輩のOさんが仕事が終わると作ってくれる、特製ジュースを飲むことだったそうです

凄い美味しかったそうですが、作り方を聞いても

『秘密だよ』

と笑って教えてくれなかったそうです

ところがある日、どうしても作り方が気になって、

作っている最中に覗いてやろう!、と思ったそうです

仕事が終わる時間に近づき、Oさんが誰もいない厨房に入っていきました

Nもばれないように静かに入り、影から見ていたそうです

店の冷蔵庫からジュースなどを取り出し、混ぜるOさん

そして終わりかな、と思っていたら、ポケットから取り出したフィルムケースに入った何かを入れたそうです

何を入れたのか気になって

『先輩今何入れたんですか~?笑』

と近づいて見て、思わず硬直したそうです

テーブルの上に置いてあったふたの開いたフィルムケースの中身

白い色、ドロッとした感じ、匂い…

どうみても精子…

硬直したままのNにOさんは

『俺N君のことが好きなんだ。今彼女いないんでしょ?俺と付き合ってよ』

と悪びれる様子もなく言ったそうです

『逃げ出して家に帰って吐きながら泣いたよ。今まで自分が美味いって飲んでたものは精子入りジュースだったんだ、て気づいてな』

それ以来Nは他人に出されたものは飲めないそうです

以上駄文失礼しました

怖い話投稿:ホラーテラー なかよしさん  

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