短編2
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老婆と女

初投稿です。

誤字、脱字ありましたらすみません。

数年前、夜になると心霊スポットめぐりを仲間うちでしていました。

私は霊感は全くなく、数々の心霊スポットを探索していても一度も霊を見たことはありませんでした。

その夜もいつものように心霊スポット(厳密に言えば、心霊スポットとは言わないかも、気味の悪い場所等を適当に見つけて)を仲のいい友人5人で訪れていました。

そこは水子神社で周りを山に囲まれた、夜になると真っ暗闇で雰囲気のあるところでした。

神社までの石段は長く周りも林で、懐中電灯がなければ進むこともできません。

「暗いな…」

友人と話しながら石段を登っていると、一人の友人が立ち止まりました。(以下その友人をAとします)

「おい、なんだよ?」

「なんかいたのか?」

Aは、石段の横の林を懐中電灯で照らして固まっています。

私「おい?」

A「やべぇよ…」

私たち「はぁ?」

A「下りろ、早く!!」

Aはそう言うと全力で石段を下り始めました。私は懐中電灯でAが見ていた方を照らしましたが何もありません。

でもAの必死な姿を見てみんなAに続いて急いで石段を下りました。

石段を下りきり、車を止めたあたりまで来るとみんなでAに質問しました。

なにがいたのか、

何を見たのか

Aが話そうとしたとき、旗が(神社の石段の脇にたくさん旗が立っていますよね)一本だけ風もないのに激しくバタバタと揺れ出しました。

霊感こそない私ですがさすがに風もないのに目の前で激しく揺れる旗を見て

(これはヤバい)

と思い、みんなもそう感じたのか車に乗り込み急いでエンジンをかけて車を発進させました。

神社から離れ、コンビニで車を止めて一息つき改めてAに何を見たのかと聞くと

「林の中をばぁさんが歩いてきたんだ。その後ろに

泣きわめきながら女が歩いてた。」

Aが言うには石段の横の林の中を老婆が歩いていた、その後ろに髪を振り乱し泣きわめきながら歩く女がいたと。

最初は幽霊だとは思わず、人だと思ったが私たちを見るとその二人には気づいていない。何を言っているかはわからないが泣きわめく声は聞こえるのに…

そこで人ではないと気付き逃げた、石段を下りて旗が揺れたときは老婆と女はものすごい形相で石段を下ってきていた、ということでした。

その場所は特に霊が出るような噂はなく、私たちは怖そうな雰囲気だからということで訪れていたのでかなりビビりました。

その後、Aも私たちも不可思議な現象は起きていません。

おもしろ半分で訪れた私たちが霊の怒りをかったのか、それとも何かの理由があったのか…

わかりませんが、私には初めての体験でした。

あまり怖くなくてすいませんm(_ _)m

長文、読んでいただきありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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