短編2
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トイレ

その小学校は旧校舎を壊さず、残したままで新校舎を建てました。

私たちのあいだではあるゲームが流行っていました。

旧校舎には鎖で頑丈に閉じられ、誰も入れないようにしてあるトイレがあります。

そこに自分たちの教室から一人で行き、戻ってくるというもの。

あみだくじをした結果私が行くことになりました。

冬の近い放課後だったため外はうっすらと暗く新校舎でも少し怖かったんです。

そして新校舎から旧校舎へ入るとまるで別の世界に来てしまったかのような感覚になりました。

ゆっくりと一歩一歩進んで行き、ようやくトイレに着きました。

すると後ろからギシッギシッと廊下を誰かが歩いてくる音が。

恐怖で動けずかたまっていると肩に手がぽんと置かれたんです。

「ヒッ」と情けない声を出し、振り向くとそこには担任の先生がいました。

先生は最近私たちが変な遊びを放課後にしているという噂を聞いていたのだそうです。

先生と一緒に教室へ戻りみんなこっぴどく怒られました。

そして帰り際、友達の一人が先生に

「なんであのトイレは誰も入れなくしてあるんですか?」

と聞きました。

先生は少し考えたあと、

「ほんとは内緒なんだけど・・・」

と話し始めました。

昔、あのトイレに一人の少女が用をたしにいったそうです。

するとトイレの近くにボロボロの着物を着たおばあさんが立っていました。

少女は怖くなり、逃げようとしたがおばあさんにトイレに連れ込まれたそうです。

そのあと、あのトイレに入るとおばあさんと連れて行かれた少女の呪いがかかると噂されたんだそうです。

でも少女しかいなかったのに誰が連れ込まれたのを見たのかなど、みんなで話しながら帰りました。

あれは私たちがバカな遊びをしないようにと先生が作った話なのか、旧校舎がなくなり先生も違う学校へ行ってしまった今では確かめようがありません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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