第二講 人をこわがらせるのも一つの技術である

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第二講 人をこわがらせるのも一つの技術である

ひょお、と風が吹き、新八の前髪が揺れた。

午後十時。

銀魂高校の正門の前である。

こわいなぁ、と新八は思う。

夜の学校ってマジこえーよ・・・・・。

いや、そこが学校であれ、神社であれ、お寺であれ、夜に行けばどこだろと、こわいっちゃあこわい。

だけれども、「夜の学校」という言葉から立ち昇る、独特の薄気味悪さってあるよね。

マジこえぇ。

それ以外の感想が浮かばない新八である。

ぴったりと閉じられた、スライド式の鉄の校門の向こうには、鉄筋コンクリートの校舎がものも言わずに(当たり前だけど)うずくまっている。

その校舎がいただく夜空にも、たっぷりと肥えた満月が浮かんでいて、なんと言うか、ラスボス出てくんじゃね?みたいな雰囲気が漂っている。

だが、新八は入らねばならなかった。

夜の学校に。

忘れ物を取りに行くために。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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