小学校低学年に体験した話
その日ボクは、N県の親戚の家に行ってました。その近所の仲のいいおばちゃんの家に遊びにいったところ、ちょうど犬の散歩にいくとこだからボクも一緒にいこうと誘われました。
おばちゃんが玄関からでてきたとこで忘れ物をしたことに気付き、犬と一緒に家のなかに戻っていきました。
2〜3分たった頃、「○○君いくよ〜」と、おばちゃんが遠くからボクに声をかけました。
「あれ?」と思いました。だっておばちゃんが忘れ物をとりに家に戻ってからボクは誰ともすれ違ってないのに、おばちゃんはボクを追い越さないといけない場所にいたからです。
不思議に思いながらもボクは、おばちゃんと犬と15分程度の散歩コースを回りました。
全然関係ないですが、当時その散歩コースの林で首吊り死体が発見されたのを知っていたボクは、おばちゃんにその話をしていたのを覚えています。
散歩から戻りボクは自分の家(親戚の家)に帰りました。
すると、お母さんと親戚のおばちゃんが「あんた、おばちゃん(犬のおばちゃんのこと)が探しとったでー」と言ったのでもう一度おばちゃんの家に行くことにしました。
おばちゃんの家につくと「○○君どこ行ってたん?散歩いこうかぁ!」と言われ、服装も髪型も全く同じおばちゃんと、そしてもちろん全く同じ犬とボクにとって2回目の散歩にいきました。
散歩コースも全く同じでしたが、最初の位置にかえってきてバイバイをするとおばちゃんは、自分の家とは真逆の方向にかえっていきました。
「あれぇ?」と不思議に思いボクはおばちゃんの後をこっそりつけました。
すると20〜30メートル歩いたところで、おばちゃんは他人の家に入っていってしまいました。
それ以上どうすることもできないボクは家に帰りましたが、その時はお母さんにも親戚のおばちゃんにも話しませんでした。
子供だったからか怖いとは少しも思いませんでした。
大人になってからその時のことを考えたら、もしかしたらおばちゃんはボケてたのかな?と思います。
痴呆症だったとしたら、1回散歩にいったことを忘れてもう1回いったこととか他人の家に入っていったこともつじつまがあいます。
でも最初のボクを追い越さないと行けない場所に居たというのは説明できませんけど。
大人になってから、お母さんにその話をしてもお母さんは、そんなおばちゃんは知らないと言いました。
親戚のおばちゃんに話したら「ん〜あるとしたら○○さんかなぁ」と言っていましたが、ボクとそのおばちゃんが仲良しだというのは知りませんでした。
ボクは、そのおばちゃんと2人でスーパーに買い物にいってラジコンかなにかを買ってもらった記憶があるのですが、お母さんも親戚のおばちゃんも、それは絶対にないと否定しました。
霊感が強くて幽霊が見える子と最近知り合いになったので、当時の話をしてみたら「それ、多分おばちゃんか犬がその後すぐに亡くなってると思うよ」って言ってたので、親戚のおばちゃんに聞いたら犬が白血病かなにかで3才ぐらいで死んでしまったらしいのですが、それがボクと散歩にいったすぐ後なのかどうかは、その時の犬の年齢をしらないので、わかりません。
おばちゃんの方は、ボケてもおらず元気だそうです。
あれは何だったのか、今だに謎です。
怖い話投稿:ホラーテラー ポンポンさん
作者怖話