短編1
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図書室の男の子 3

『図書室の男の子 2』の続きです。

私はその男の子のことを、友達のように思っていたのかもしれません。

男の子はNと名乗りました。

Nは私が読む本の様々な知識や雑学を披露してくれました。

例えば、「その作者は○○大学出身だ」とか、「その本のヒロインは作者の恋人がモデルなんだよ」とか、今思い出すとウィキペディアをひとりで作れる程に、突っ込んだ情報を教えてくれていました。

好奇心旺盛な私は、Nの話をあますことなく聞いて、Nと段々気軽に話せるようになっていきました。

言いたいことをきちんと話すことができない子供だった私に、変えるきっかけをくれたのはNでした。

クラスでは依然としていじめられていましたが、クラスメートは放課後はさっさと帰るか、部活をしに行くので、図書室には来ませんでした。

私はそれが嬉しかったとも言えます。Nの話を聞くのを邪魔されたくなかったのです。

しかし、雨の日にそれは唐突にやってきました。

ある日の昼休み、私は図書室にきてある漫画を読んでいました。Nはいつも放課後に来てくれたので、このとき図書室にいたのは私ひとりでした。

本に意識を集中し始めたときです。

続きます

怖い話投稿:ホラーテラー ホラー魂さん  

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