存在しないはずの愛猫の写真

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存在しないはずの愛猫の写真

怖いかは分かりませんが、読んでください。

実家で飼っていた愛猫が、2008年7月末14年間の幕を閉じました。

長く生きた愛猫で、しかし突然他界した為、夏場で腐敗や臭いも激しくペット霊園に行く予算が無く、仕方なく山に行き埋める事にしました。

無事に山に埋めることができ、帰りに携帯の写メ(愛猫の)を写真にする為にコンビニに寄りました。

SDカードから愛猫の写真を何枚か選び、写真にしました。

帰宅して、餌を食べていた場所に愛猫の祭壇を作り、現像した写真の中から祭壇に飾る写真を選んでいました。

そしたら、現像した覚えが無い写真、SDにも保存していない写真が1枚あったんです。

その写真は、愛猫がバスタオルの上に横に寝転んでいて真上から録っている状態の写真でした。

よく考えたら、亡くなった直後の愛猫の写真だと気付きました。

愛猫の亡きがらは携帯で撮影はしておらず、写真になるなんて不可能なんです。

それを見た途端、哀しさで涙が溢れて来ました。

それと、動物(人間も)は亡くなったら死後硬直で体が硬くなるんですが、愛猫は埋めるまで全く硬くならず柔らかいままでした。

愛猫の祭壇には、正面を向いている写真と、亡きがらの写真を飾って毎日手を合わせています。

怖い話投稿:ホラーテラー まさりんさん  

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