短編1
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図書室の男の子 8

『図書室の男の子 7』の続きです。

騒ぎがようやく落ち着いて、一ヶ月ほど経ってから、私はNのことを調べる決心をつけ、自分でできる限り、あのいなくなってしまった不思議な男の子を調べてみました。

そうしたら、意外なことが解りました。簡潔にまとめると、

・この近くの小学校、中学校にNという名の学生はいない

・私が読んでいた童話の作者の本名がNという名前だった、既にお亡くなりになっている

ということでした。

ここからは私の勝手な想像ですが、あのNという男の子はもしかして、あの童話の作者なのではないか。

もしくは、あの童話の本、そのものなのではないのだろうか。

荒唐無稽な話ですが、後者だと考えると、Nという少年が突然いなくなってしまったのも、本を破かれて存在を保てなくなってしまったからだと説明できます。あくまで仮説ですが。

小学校の頃のあの男の子は、確かに私を変えてくれました。

もしもう一度会えるならば、もう一回だけ、あの童話を見てみたいです。

長文失礼致しました。子供の頃の思い出を語らせて頂き、ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー ホラー魂さん  

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