短編2
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コンビニにて

オレはコンビニでバイトしてる

いや、正確には「してた」だ

実はバイトをバックレたのだ

理由もある

それを今から話したい

オレは夜勤のコンビニでバイトしていて、夜勤のバイトは本当に暇だ

客もあまり来ないので、オレはもっぱら監視カメラが見れるモニター室で、雑誌片手に消費期限切れのパンをぱくついていた

あまりにすることがない時は、監視カメラのモニターを見ていた

そしていつからだろうか

あることに気づいた

店内に一人、必ずある客がいる

確か誰もいなかったけどな?

確認にするが、誰もいない

もう一度監視カメラを見た

映ってる…

しかしお化けの類いがさほど興味のないオレは、いつも無視していた

「幽霊が万引きするわきゃねーだろ」

そんな軽い気持ちだった

ある日、オレはいつも通り監視カメラを見た

すると、そいつもいつも通り監視カメラに映っている

しかし、いつもと違うとこ

それは、その幽霊が異常な速度で店内を徘徊している

おそらく、あの早さならボルトにも勝てただろう

そしてそいつはグルグルと徘徊を続け、突然ピタリと止まった

その直後そいつは見た

監視カメラをジッと…

無機質で少し虚ろに

オレは思わずモニター室から出ようとした

しかし扉が開かない

ははぁーん

そうきたか

けどな、扉が開かなきゃ奴も入って来られない

バカめ!

監視カメラを見た

やはり映っていた

しかし映っている場所は

モニター室

俺のうしろ

オレは堪らなく振り向いた

そこには、女がゲタゲタ笑いながら立っていた

そのまま逃げ出した俺は、それからバイトに行ってない

給料もらえるのかな?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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