短編2
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ラジオ

受験生の私は再来週に控えた試験の為、最後の追い込みに入っていた

今日も時計は深夜を回っている

連日の徹夜に耐えるべくこの時間帯はいつもラジオを聞いていた

あらかじめダイヤルを合わしてあるので電源だけつけ、今日も何気なく聞いていた

しかし今日は違った

教科書を取ろうとして誤ってラジオのダイヤルに手があたってしまった

ラジオから雑音が流れる

最初のダイヤルを覚えていない私は適当にダイヤルを回した

なかなか見つからなかったが、しばらくしてやっと

『……し…り……すと……』

声が聞こえてきた

「よかったーやっとつながった」

微調整でその声にダイヤルを合わせた

『それでは聞いていきたいと思います』

低い男の声が流れた

どうやらハガキを読んでいるようだ

「ではー最初は○○さんに聞いてみましょう…」

その男は逆にハガキの人に質問をしているようだ

返ってくるはずもない返事に1人で喋る男がとてもおかしかった

それに質問が「自殺したい?」、「呪ってみたい人は?」とかかなりブラックなもので、尚私に興味を抱かせていた

いつの間にか勉強を忘れラジオを聞き入っている

何人かのハガキに質問をして、次の名前を呼ばれた時、私はドキッとしてしまった

「次は○○さんに聞いてみましょう」

私の名前だった

「同姓同名の人かなぁ?」

不思議なこともあるものだなぁと思っているとその男は一つの質問をした

「死にたいですか?」

…しばらくの沈黙が流れる、どうやら返答を待っているようだ

少し怖くなった

するといきなり

「…そうですか…カナ…ト…イイ…デ…ネ……」

雑音混じりの声が聞こえ、ついには雑音だけになった

「なんだったんだろう…」

一連の不可解な出来事でまた怖くなってきた

その時

パチッ

部屋の電気が突然消え、私は悲鳴をあげた

急いでつけようとするがつかない

頭がパニックになりかけていた

するとラジオの雑音が消え、あの男の笑い声と共に……

「…カナエニキタヨ……」

そう……あの質問の時、私はつい思ってしまったんだ

「勉強もつらいし死ぬのもいいかなぁ」って

怖い話投稿:ホラーテラー 臓器囃子さん  

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