短編1
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白日

張り詰めた重い空気が辺り一面に漂う………

私は全身を激しい倦怠感に包まれどうしようもない虚無感が襲って来ている。

沈黙が広がる世界でチクチクと無機質な音が時の流れを告げてくれる………

目の前にいる女性は声を殺して泣きこちらを睨み据えている………

『憤怒』?『悲哀』?

一体、何を私に伝えたいと言うんだ……!?

正直な所、明日を無事に迎えられるかすら定かでは無い。

幾ら忌まわしかろうが明日が来るのは避ける事が出来ないのだから………

全ての始まりは約一月前になるだろうか、過去が無ければ今これ程に苦しむ事も無いのだろうが……

しかし残念ながら昨日、明日と連綿と繋がる時があるからこそ私も世界も構成されてるのである。

可か、否か、それが問題だろうな………

苦悩する私を嘲るかの様に笑い声が聞こえてきた………

誰か助けてくれ……!!

嫁がホワイトデーのお返しに買って来た『バスマット』を前に私は佇む。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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