短編2
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足音の正体2

遅くなってしまい、申し訳ないです。最後までお付き合いお願いします。

私の部屋は鍵が付いていなかったのですが、当時はガムテープでドアの隙間を塞いでいました。(そこから煙草の匂いが入ってくるのを防ぐためです)

それが鍵の役割を果たしてくれて、ドアはギリギリのところで開きませんでした。

カチャカチャ・・・カチャカチャ・・・

私はドアが開かないことを祈りながらじっと見つめることしかできませんでした。

カチャカチャ・・・カチャカチャ・・・・・・

ぺタッ・・・ぺタッ・・・

足音の主は諦めたらしく、廊下を来た方向へ戻っていきます。階段を降りると裏口のドアから出て行く音が聞こえてきました。

助かったぁ

ほっとした私はいつの間にか眠りに就いていました。

翌日、朝食を食べにリビングへいくと母が忙しそうに私のお弁当を作っている最中でした。

私は早速昨夜のことを聞くと思わぬ返事が返ってきました。

私「昨日の夜、寝ぼけて私の部屋に入ってこようとしなかった?」

母「ううん、何で?」

私「だってドアノブ回してたでしょ」

母「そんなことしてないよ」

私「夜中にトイレに行ったんじゃないの?」

母「昨日の夜はトイレに起きてないよ」

話がかみ合わないので昨夜のことを話すと、母が言いました。

「そういえば、裏口の鍵が開いてたんだけどあんた知らない?」

私が開けた覚えは無いというと、不思議そうにしていました。母は寝る前に戸締りをしたそうです。

その後、私から詳しく話を聞きだした母はこう言いました。

「もしかしたら***かもしれない」

当時、父はやくざ絡みのトラブルを起こし家を出ていたのです。昨夜来たのは関係者ではないか、鍵は父から預かったのではないかとのことでした。

暫くたったある日の夜中、母は見慣れない車に乗って出掛けていき、朝まで帰ってきませんでした。

それ以来、私におかしなことはありませんでしたが、あの時ガムテープでドアを塞いでいなかったらと思うと背筋が寒くなります。

最後まで駄文にお付き合い頂きありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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