短編1
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疾走する霊

これは今から約7年ほど前に自分自身が体験した話です。

その日、仕事を終えてS市からF市へ車で帰宅途中でした。時間は忘れましたが、夜中0時はまわっていたと思います。

S県の国一バイパス、片道2車線の左側(走行車線)を走っていました。

眠くなる前にうちに着きたかったので、スピードはでていました。

前の車を抜こうと、まずバックミラーで追い越し車線を確認し、右側の車線に目を移した時……

『それ』は、いました。

その日まで霊を見たことがなかった自分でも、それが人間でなかったのは、すぐに分かりました。

車のすぐ右側(追い越し車線)をバイパスを走る車と同じスピードで走っているのです。

腰から下の人の足だけが。

もちろん、車線変更などできません。バイパスなので停まることもできず、300mくらい並走したあと、トンネルに入り『それ』は消えました。

そのトンネルの北側には地元でも有名なバケトン(お化けの出るトンネル)があり、そこはちょうど霊道になっているそうです。

霊が見える人がそのバケトンにいくと、あまりに霊がたくさんいすぎて、向こう側が見えないくらいだと言います。

バイパスの追い越し車線にはくれぐれもご注意を。

怖い話投稿:ホラーテラー ソウさん  

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