短編1
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あかり

3人兄弟の末っ子です

もう30過ぎになりました

ある日たまたま実家に帰ると兄もいました

母が急に昔話を始めたんですが…

「昔まだお兄ちゃんとお姉ちゃんが小さかったころ。母さん、夜にお兄ちゃんを寝かしつけてたんや。

そしたらお兄ちゃんが『お仏壇の電気ユラユラしてる』って言い出して。

母さんも見てみたけどどうみても揺れてへん。

『本当に?揺れてへんよ』と宥めたけど、お姉ちゃんがしゃべるようになったらお姉ちゃんもまた『揺れてる』って言い出して…

子供には何か見えるのかな?」

昔布団スペースのすぐ横に仏壇があって私もその電球の灯りを見て寝入ったものでした…が!私としては

「マジで?!揺れてた!完全メラメラって揺れてた!揺れてないの?!」

だって揺れてたもん(涙)と訴えたら

「今仏壇見て来てみ。揺れてへんで」と兄が流し目。

確かに灯り完全に止まってたんです〜いや〜皆さんにはどーでもいいことですよね。でもホンマびっくりしたんです。新事実に。

今ではなんかあの暖かい灯りが懐かしいような。怖さというより見守ってくれてた御先祖がいなくなったような淋しさをむしろ感じます。でもお供えもの頂くときはちゃんと『おじいちゃんちょうだいね』って言ってます。

おじいちゃん子供好きやったらしいです。

読んで下さってありがとうございました

怖い話投稿:ホラーテラー 退屈男さん  

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