短編2
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Mと足音

平和な日常など求めてはいけないのだろうか?

今は自分自身の身を守る事で精一杯だ…

8/10

辺りはパトカーや救急車のサイレンの音で騒がしい。今月になって流行りだした奇病。

感染すればたちまち身体中に気泡が出来て40℃以上の高熱に襲われ、激しい嘔吐を繰り返しやがて、今、街中を我が物顔で徘徊している奴等の様になってしまう…

8/15

既に緊急車両のサイレンの音も、人々の悲鳴さえも聞こえなくなった。

静かだ…恐ろしいぐらいに。

8/17AM

備蓄していた食料品が少なくなってきた。

外は相変わらず静かなままだ。ひょっとして、もうあの感染者の群れは何処かに行ってしまったのだろうか?

一応、護身用の拳銃を持って外の様子を伺ってみよう。

8/17PM

奴等は生きていた。

息を潜めて、この廃墟と化した街中に隠れている。

護身用の拳銃がなかったら危うく死ぬところだった…

まあ、缶詰やシリアル等の食料品が手に入ったから、しばらくはあんな危険な場所に行かなくてもいいと思うと気が楽だが。

8/19

家の外が騒がしい。

奴等だ。奴等が家を見つけ出して外で騒いでいる。

8/23

奴等の追撃の手は留まるところを知らない。

家に押し入られ、命からがら車に乗り込み、何とか脱出が出来たものの、まさか奴等が車並みの速度で走れるとは…

とにかく、遠い場所へ逃げなくては…

8/25

疲れた。

奴等は何なんだ?

このままでは拉致が明かないし、いつ襲ってくるのかも分からない。

早く次の手立てを考えなくては。

8/27

軍の基地を発見。

今、一人の軍人がこちらに気付き走ってきた。

よかった。これで安心だ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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