短編1
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臆病者

怖い話が大好きだが、怖い体験はしたくないと言う勝手な俺は、風呂に入るのが大嫌いだ。

なぜなら、怖いからだ。

一人暮らしの俺は、今日もお風呂に入りながら、怖い妄想を膨らませていた。

ああ…体を洗ってる時、風呂のドアが勝手に開いて、白い手ニューと出てきたらどうしよう…

コエー!

ああ…今、髪を洗って目を開けたら、鏡に知らない女がうつってたらどうしよう…

コエー!

ああ…このシャワーのお湯が、いきなり血の色になったらどうしよう…

コエー!

まあ、ビビりながらいつも風呂に入るのだが、結局何も起きないんだよね…

風呂から出てパジャマを着てたら、風呂場の方から女の声がした。

「シャワー出しっぱなしだよ。」

おっと、あぶねえ。

また風呂場と脱衣室を浸水させてしまう所だったぜ。

布団に入り、眠ろうとした時、ふと考えた。

「おい…風呂からした声は一体誰の声だよ…」

俺は、布団を頭からかぶり、

コエー!

と叫ぶと、風呂場から

「うるさい!」

と聞こえてきた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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