短編1
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親父の体験

私の親父は、子供の頃に踏み切り近くの長家に住んでいました。

そんな親父の体験談。

夏場、家族で夕飯を食べていた時、「キキィ〜」

けたたましい音の後に、「ドスン」と響く音。

人身事故です。

当時幼かった父曰わく、まさに地獄絵図だったそうです。

遺体は飛び散り、長家の庭にまで肉片が飛んできたとかで、

ある家では食卓に肉片が飛び込んできたそうです。

話は飛びますが、当時のトイレは今とは違い、

渡り廊下の先の離れにありました。

しかも、トイレの窓からは丁度竹藪の先の踏み切りが見渡せる状況。

親父は夜中トイレに行くのが何よりも苦痛だったそうです。

蒸し暑い夏、夜中トイレにに行くと「ガサガサ、ガサガサ」という音が、

誰も居ないはずの竹藪から聞こえて来るのだそうです。

「散らばった自分の体を探してたのかもな」

親父は静かに、しかし確信に満ちた顔でそう語っていました。

怖い話投稿:ホラーテラー 午後はまげろたかしさん  

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