中編6
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旅行と夢

今までもちょこちょこ体験してきてたけど、このサイトを知ってからなんか増えた気がする……。

これは、この間起こった話。

登場する人は、私・A・B・Cの4人。全員女。

高校の時に仲良かったこの4人で、大阪に旅行しに行った。

ちなみに皆、千葉県に住んでる。

AとCは短大生で、Bは大学生。

私は高卒で働いたから、仕事の休みをとらせてもらった。

3月10日から14日の、3泊4日。

1日目は観光名所を回った。

ホテルはもちろん4人部屋。

割と綺麗で、大きなホテルだった。

1日目は何もなかった。

2日目の夜に、それが起こった。

私達は、それぞれのベッドに潜り込んで、眠りについた。

日付は変わって、12時半だった。

で、夢を見た。

私は、あぁこれは夢だって分からない人なんだけど。

リアルな夢だった。

夢の中でも4人でいた。

周りは森。

4人で、廃墟を見上げてた。

ここが元病院だって事と、ここに肝試しに来たって事は、なぜか知ってた。

B「結構迫力あるねー」

私「びびってんなよ」

A「ってか、ココにいる皆がビビりじゃんw」

C「男でも連れてくりゃ良かった」

普通に会話してた。

4人共、まぁ一応女なんでビビりだった。

雰囲気がハンパなかった。

霧とか出てるし。

私「やっぱ帰る?」

B「お前も怖いんじゃねーかよ」

C「ちょっとだけ覗いて、速攻帰るか」

皆へっぴり腰でソロソロと進み、元病院の入り口の前に進む。

誰もいないんだけど、音を立てないようにゆっくり歩いてた。

中にはまだ入らずに、入り口から覗いてみると、月明かりはあると言っても、やっぱり真っ暗。

瓦礫って感じ。

なぜか皆、ひそひそ声で話す。

私「はい、覗いたから帰ろ」

A「早っ」

C「しーっ!何か聞こえない?」

そんなCの言葉に、4人共口を閉じる。

何かが歩いているような音が、小さく聞こえていた。

B「お、お、お化けじゃね?!」

私「ヤバイヤバイよ、ヤバイって、絶対ヤバイ」

C「お前の顔の方がヤバイから大丈夫」

B「ふざけてる場合じゃないよ。マジで逃げよ」

C「せめて姿だけでも……」

私「見るならC一人で頑張って」

A「こっち来てるよ」

Aに言われるまでもなく、音が徐々に近付いてるのが分かった。

音は、さっきよりはっきり聞こえていた。

B「ちょちょちょ、マジでもう無理」

C「私が見てくるよ。まだ遠いし」

私「いるんだよねー、Cみたいな空気読めない奴」

A「お約束通りならC死ぬよねw」

C「縁起悪い事言うなよ。それでも友達か?」

私「じゃ、Cも早く逃げよ」

C「チラッと見て、ダッシュで逃げる」

Cはそう言うと、入り口から中に足を踏み入れた。

その瞬間。

本当にその瞬間だった。

ドタドタドタって、いきなり大きな音が響いて、そいつが姿を見せた。

今まで真っ暗だった廃墟内も、その時からはっきり見えた。

入り口から真っすぐ続く廊下。

突き当たりは左右に分かれている。

その、私達から見て右の廊下から。

それが走って飛び出してきた。

千と〇尋の神隠しのさ、カ〇ナシいるじゃん?

あれが千を追い掛ける姿。

それと、百目って妖怪いるの知ってる?

体中に目がいっぱいある妖怪。

その二つが合体したような姿が、四本の手足でドタドタ走ってきた。

こっちに向かって。

かなり速かった。

目が怖かったし。

それの体中についた目は、全部私達を見てた。

それが近付いてきて、叫んで逃げようとした。

そこで目が覚めた。

皆同時に、飛び起きた。

息はあがってて、冷や汗だらけ。

本当に、今までソコに行ってたみたいに体が冷えてた。

何も言わなくても、全員が同じ夢を見たと分かった。

B「………Cは?」

Bの問いに、私とAはCのベッドを見る。

Cはそこにいなかった。

荷物はある。

だけどCはいない。

ベッドはぺったんこ。

A「…トイレじゃないよね」

Aがそうつぶやいた。

その途端、目が覚めた。

一瞬、混乱した。

何がなんだか分からなかった。

私が起きた場所は、千葉の実家だったから(ちなみに私は一人暮らし)。

玄関マットの上で倒れてた。

は?え?ってなってると、親が驚いた様子で駆けて来た。

母「え?え?なん…、何してるの?大阪行くって言ってなかった?なんでこっち帰ってくるの?」

私「え?意味分かんない。私なんで……あれ?」

妹「姉貴の方が意味不。気持ち悪」

本っ当に訳分からなかった。

いや、マジで。

家族に聞くと、今は深夜。

携帯見ても、3月12日・AM1時22分ってなってた。

寝てから1時間くらいしかたってなかった。

家族に混乱しながらも話そうとすると、AとBから立て続けに電話がきた。

どうやら二人とも、私と同じ体験らしかった。

Cは?って聞いたら、連絡つかないって。

Aの次に連絡がきたBと、なんだなんだって騒いでた。

家族も私に何があったか、電話中にも関わらずしつこく聞いてくる。

とりあえずBとの電話を切った。

話せば自分の頭も整理するかな、とも思ったし。

で、家族に話し始めた。

そしたら今度は、またAから電話。

A「な、何回もゴメン。今、ホテルから電話があった」

Aの話。

ホテルから怒られたらしい。

帰るなら言え、と。

荷物も友達も置いて勝手に帰るな、と。

Cは、ホテルにいた。

私達の部屋の隣の人が、フロントに電話をしたらしい。

「隣がうるさくて寝れない。注意してくれ」と。

ホテルの人が見に行ったら、Cが部屋で叫んでたんだって。

何聞いても泣き叫んでるばっかりだし、尋常じゃない泣き方だったから、病院に運んだ、との事。

Aは、とにかくCの家族にも連絡するから、と言ってくれた。

あと、荷物取りに行くのと、Cの様子も見に行くから、12日か13日にまた大阪行くよって言われた。

早く行きたかったから、その日(12日)に行く事にした。

もちろん、寝れずに夜を明かした。

旅行しに行った時は飛行機乗ったんだけど、今度は新幹線で行った。

私・A・B・Cの家族。

行く時は、しつこく何度も同じ事を聞かれた。

何があったか。

なぜ3人で帰ってきたのか。

どうやって帰ってきたのか。

そんなの私達だって分かんねーよって思った。

未だに混乱してるんだから。

とりあえず、ありのままを正直に話すしかなかった。

ご家族は納得出来ないみたいだったけど。

最初は真っ先にCの病室に向かった。

病室の前で、医者に言われた。

「今は落ち着いていますが、旅行に行った時の事や、昨日の事は話題にしないで下さい」

聞くと、CはPTSDと診断されたらしい。

簡単に言うと、心の傷・トラウマ。

私は聞いた事なかったんだけどね。

医者が言うには、その話題を出すとパニック発作を起こしてしまうから、と。

それ何?って聞いたら、息切れとか動悸とかが起こり、中には叫ぶ人もいるらしい。

その話題を出さなければ、あとは普通だから、って言われた。

結局Cには何も聞けなかった。

泊まったホテルに行ったら、フロントの人にもCの家族と同じような事を聞かれた。

なんで勝手に帰ったのか。

どうやって帰ったのか。

聞くと、11日の夕方(昨日ね)、ホテルの入り口と、フロントにある防犯カメラには私達4人の姿が映っていた。

鍵を受け取る姿。

ただそれから、私達の隣の部屋から電話があるまでの間(つまり、11日の夕方から12日の午前1時頃まで)、私達の姿はどこの防犯カメラにも映ってなかったんだってさ。

質問攻めにあったけど、そんなのこっちが知りたいよって感じ。

私の体験は、いつもこんな風にモヤモヤして終わる。

最近ホントに多いんだよね……

このサイト、合ってないのかな。

まあ読むのは止めないけどさ。

怖い話投稿:ホラーテラー ジェイさん  

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