短編2
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商店街

体験談です。

幽霊も出ません、文才もなく怖くはないと思います。

俺が小学校低学年頃の話。季節は秋頃だったと思う。

家は商店街で父親と母親、バイトの兄ちゃんの3人で魚屋を営んでいた。

近所の人ともだいたい顔見知りで小さい頃から可愛がってもらっていた記憶がある。

その日も学校から帰ると店に居る父と母に「ただいま」と挨拶すると2階の自宅へランドセルを置いて友達の家へと遊びに出掛けた。

門限は5時。それまで友達とゲームをしたり、近所の公園へ行って遊んだ。

夢中になって遊んでいたせいで公園の時計を見ると門限の5時を少し過ぎていた。

またお母さんに怒られる…。そう思って友達と別れると家路を急いだ。

商店街のアーケードをくぐると家はもう直ぐ…その時、違和感に気付いた。

人がいない

店を閉めるのは8時頃だし、丁度今の時間帯は夕飯を買いにくるお客さんで賑わっているはず。

シャッターも閉めずに何処のお店も商品だけ並べたままもぬけの殻

見慣れた風景は別世界のように感じた。

日も落ち始め肌寒い風が吹いている

取り敢えず俺は自分の家へ足早に帰ると案の定店には誰も居ない。2階へ上がり母を呼んでみても返事はない。

急に怖くなった。

もう一度外へ出てみるもののスピーカーから軽快な音楽がかすれて聴こえてくるだけで人の気配を感じない。

正直泣きそうだった。

家に戻り、気分を紛らわせようとリビングのテレビを付け、俺はそのまま寝てしまったようだ。

それから母に「ご飯よ。」と起こされ、さっきのことを泣きながら話したが、母はいつものように店を閉め父と帰って来たらあんたがリビングで寝ていた…と。

あれは夢だったのか、今でも鮮明に覚えている。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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