短編2
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パチンコ依存症

ある中小企業に一人の会社員がいた。

彼は、妻と子の三人で幸せに暮らしていた。

しかし、会社の帰り先輩にパチンコに誘われてから、彼は人生は狂ってしまった。

彼は今までこれといった趣味もなく、酒もタバコもやらない典型的な真面目人間だった。

運命の日、先輩に誘われた手前、断りきれず台に立ち打始めた。

結果は訳も分からないまま勝ってしまった。所謂、ビギナーズラックだった。

勝ちは二万程度。真面目な彼は妻への負い目もあり、妻へそのお金でプレゼント買った。

夜、妻にプレゼントを渡し正直にギャンブルで得たお金で買ったと告げた。

妻は元会社員であることから、仕事にはストレスは付き物とわかっていた。

そこで趣味もない彼が、パチンコでストレスを発散してくれたらと思い「また、勝てるかもしれないから続けてみたら」といった。

彼は訳の分からないまま勝ってしまったが、妙な高揚感を覚えていたこともあり続けてみることにした。 

初めは物凄い強運で勝ち続け、一日で給与分のお金を得ることもあった。

そのせいか、会社を辞めてしまい、更にパチンコにのめり込んでいった。

しかし、二ヵ月後には生活は一変。また勝てると信じ続けた結果、借金ばかり増え続け、妻とは離婚し子と共に実家に帰ってしまった。

それでもパチンコ辞められない彼は、パチンコ依存症になっていた。

両親に半ば強引に彼を精神病棟に入院させられた。

彼の元来の真面目さ知っていた両親は、パチンコ依存を治そうと躍起し最後には宗教にも手を出した。

しかし、全ては無駄に終わってしまった。

彼は現在も生活保護を受けながらパチンコに精を出している。

何事も深みにはまってしまうと抜け出せなくなる。程々が肝心なのかもしれない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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