テレビで聞いた話なので、知っている方もいるかと思います。
夜寝る前、目をつぶり自分の家の前に立っているのを想像します。そしたら、玄関の戸を開け中に入り、家のあらゆる戸や、窓を奥に向かって開けていきます。
一番奥まで行ったら、今度は閉めながら、玄関に戻って来ます。
行って戻ってくる間に誰かに会えば、家に霊がいるらしいのです。
ある女の子はその話を友達から聞き、寝る前にやってみました。
戸を開け、中に入り、戸や、窓を開けながら途中まで来るとおじいさんが座りこんでいました。それは女の子の先日亡くなったおじいさんでした。
するとおじいさんは、女の子の足に縋りつき、「おって…おって…」と言うのです。
女の子はバレーを習っているので、おじいさんは、「踊って」と言っているのだと思い、「うん。私、バレー頑張るよ」と言うと、女の子は眠りについてしまいました。
次の日、女の子はまた寝る前にそれをやりました。
「おじいさん、またいるかな?」
するとまた、同じ場所におじいさんは座り込んでいました。おじいさんはまた女の子の足に縋りつき、「おって…おって…」と言いました。
「わかったってば。私、頑張るから」
しかしおじいさんは「おって…おって…」と言い続けます。
女の子は気付きました。
おじいさんは、「踊って」ではなく、「変わって」と言っていたのです。
怖い話投稿:ホラーテラー 太子さん
作者怖話