短編2
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私の守護霊

看護師として、3交替勤務をしていた頃。

準夜の部屋回りが終わり、休憩に入ったのは消灯時間をかなり過ぎた頃でした。雑談をしながら、束の間の気分転換。どういう流れか、3人体制の勤務の中、一番若手の看護師が、

「私、守護霊が見えるんです。」

かなり朗らかに話出した。

「へ~、じゃあ私の守護霊 見える?」

弁当を食べながら、私もかなり朗らかに聞いてみた。

「いいですよぉ。えーと…。」

彼女の視線は、私の斜め後方。微笑んだまま集中、そして

「…お婆さんが 見えます…。」

…オッと、ほんとに見えるのか?

「先輩のこと、とても心配されてます…。」

…あっ…

私には、思い当たる人がいました。私が2才の時、ある事情で夜逃げの様に田舎を出た我が家。子供が少ない過疎の村で、私を可愛がり、死ぬまで心配してくれたいた、隣りのお婆ちゃん。

墓参りに帰る度に 遠縁のその人のお墓にも家族で参っている人。

…ああ、そうなんだあ。

この時点で、私の涙腺全開。箸を置き、涙ウルウル。

「ウンウン。多分あの人だと思う…。」

「あっ、こっちに来ます。」

!!…守護霊って、歩くのか!?

若手ちゃんの視線、ゆっくり移動。

「あ、私の横に来ました。何か伝えたいみたいです。」

…喋るのか!?

私&もう一人の看護師凝固凝視。

「…私、見えるんですけど…。」

…見えるけど?

プルルル~!!!

「ひゅ!っっっ。」

「ひ!っっっ。」

夜の詰所の大声はご法度。悲鳴を押し殺し、ナースコールの病室へ。

私の守護霊様は、何かを伝えたかった様ですが、若手ちゃんは聞こえない人でした。

なんとも怖嬉しい夜でした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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