短編2
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前世②

男は筆を止め、片付けをすると歳の近い女性と歩き車に乗りこむ。

どうやら前世での彼女だ。その彼女の車の助手席に座り喫茶店へと車を走らせた。

そこで食事を終えると会計は彼女が払う。次は買い物に行くと洋服や靴やアクセサリーを買うのだが会計は全て彼女。

この男は画家ではなく画家を目指すヒモだった。自分では働かず必ず成功するからと彼女に収入のよい夜の仕事で貢がせていた。

だんだんとこの男に自分で苛立ってくる。情けなくなる。

男は彼女から小遣いを貰うと帰りは家まで送ってもらった。

買ったばかりの洋服に着替えて出かける。誰かと待ち合わせをしている。そこには別の若い女性が車で現れた。

この女性とドライブデートする男。

この女性は男の彼女の存在を知っていた。その彼女と別れて欲しいと切り出す女性に男は何度も聞いたというような、げんなりした溜め息を吐いた。

男はここが潮時だと途中で車を停止させると女性の首を絞めて殺してしまった。男は運転席に移り車を出す。人気のない山に埋める。

前世が人殺しなんてもう最悪だ、知りたくもなかった。こんなのあり?テレビや雑誌では、どこぞの貴族だったり幸せだったイメージなのに。

もう現実に戻りたかった。限界だ。男が車に戻ろうとすると背後から埋めたはずの女性が這い上がってきた。振り向く私に女性は言った。

『みぃいつけたぁあ!!!』

そこで意識が現実に戻った。というより危険を感じて中断してくれていました。2人とも絶句。

今までにこんなケースはなかったんだろう。

責任を感じたのか、『なんとかしますから!!』と言って私を車に乗せて連れていかれたのは除霊ができる人の家でした。

来客がいたにもかかわらず緊急だからとみてくれた。今改めて感謝します。

私を見るなり「もう、追ってきている。七割は既にあなたの中に入ってます。私にバレないよう隠れてるつもりのようですが」と言って除霊していただいた。

その最中に『ふさぐな…ふさぐな…ふさぐな…ふさぐなぁあ』と声が聞こえた。とても後悔した1日となり、私のトラウマとなった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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