中編6
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深夜の映画館

心霊系ではありませんが私にとっては恐怖を感じた話です

初投稿なもので上手くまとめる事が出来ず非常に長い話になってしまいましたので興味のある方のみご覧下さい。

今から10年以上前の話です。当時、よく大阪梅田にて飲み歩いていました。

その日は彼女とデートして別れた後、友人から電話があり飲みに誘われました。

時間は深夜0時頃だったでしょうか。1時間後くらいに車で迎えに行くという友人を待っていました。

当時は今ほどインターネットカフェやマンガ喫茶はなく梅田にある朝6時まで上映している日活ポルノ映画館で何気なく時間を潰していました。

そこの映画館は変わった作りをしていて受付は階段を上った2階にあり、スクリーンは地下に一つ、2階と3階に一つずつといったものでした。

地下の映画館はなぜか客が女装をしており劇場横のトイレの奥にピンクの照明のついたかなり怪しい小部屋があったのを覚えています。

2階は普通のポルノ映画、3階は入った事はないですが確かホモの映画館だったと思います。

当然、地下や3階には行かず(一応、身の危険もあったので…)2階のノーマルのポルノ映画館で時間を潰してました。

15分ほどして、おもんね〜なぁと思いスクリーンを出てすぐ横の喫煙所でたばこを吸っていたら…30代後半、もしくは40代くらいのチビデブのおっさんが隣に座りたばこを吸い始めました。

他に席あるのにわざわざ横に座ってきたので、な〜んかこいつヤバそうやな〜。ひょっとしてソッチ系かなぁなどと内心思っていた矢先に話しかけられました。

おっさん 「自分(私の事です)一人なん?」

私 「いや、ツレとの待ち合わせまで時間潰してるだけですけど…」

お 「あぁ、そうなんや。ここよく来んの?」

私 「いや〜、たまに終電逃した時とかにツレと始発まで時間潰すくらいにしか来た事ないっすわ」

お 「ふ〜ん、そうなんや〜」

などと会話してるとおっさんがおもむろに中途半端な大きさの鞄から何やら取りだして見せてきました。俗に言う無修正の裏本てやつです。

お 「自分、こんなん見た事ある??」

私 「いや、ないっすわ〜まる見えですごいっすね」

他にも何冊か出し、誇らしげに私に見せてきました。と、同時におっさんが鞄から小さな小瓶を取り出しました。

蓋を開けては鼻に近づけて一人、ス〜ハ〜しています。

お 「これなぁ、おもいっきし鼻から吸ったらめっちゃ気持ち良くなるねん。自分もやってみぃや」

当時、私は色々な合法ドラッグを試した事があったので、その類かな〜などと思ってました(所詮は合法、ほとんど効き目はなかったと思います)

身体に悪そうやし…などとど〜でもいい理由を並べては断ってましたが、何度断ってもおっさんのしつこい薦めが止まず仕方なしに鼻に近づけるとツ〜ンと刺激臭。

私 「これ、シンナーちゃいますの?」

お 「ちゃうちゃう。もっとえーもんや。どや??ちょっと気持ち良くなってきたんちゃうか??」

明らかにシンナーだと思いましたがおっさんは全否定。もうおっさんとこれ以上話したくないと思い、「映画観てきますわ」と言い立ち去りました。

やっと開放されたと思い、席に着いて10分くらいでしょうか。少しウトウトとしていました。

そこへすかさずおっさんがス〜ハ〜しながら右隣の席にちゃっかり着席。

たださっきと違うのは…

右手でス〜ハ〜しながら左手はスボンから出したモノをシコシコ…口は半開きでよだれ垂らしながら…

小さな身体の割には立派なモノをお持ちで真珠?入ってる人を初めて見ました。

上でス〜ハ〜、下でシコシコ…

まさに地獄絵図です。

一気に眠気も覚め、こいつヤバッ!目つきがイッてる!!逃げなあかん!!と席を立とうとした瞬間、右手を掴まれました。

お 「なぁ、してくれへん??」

私 「…はっ??絶対いや!!ってか無理!無理!」

お 「口やったら20000円、手やったら10000円あげるからさ」

私 「無理!お金の問題とちゃう!!俺、ノンケやし」

お 「えっ??ひょっとしてまだ男の経験ないん??」

驚いたように聞かれました。当たり前です!普通あるわけありません!!

おっさんニタニタした笑顔になり「なら今日が初めてやな!」と言い、いきなり私のズボンのチャックの部分に手を突っ込もうとしてきました。

その日、たまたまチャックの部分がボタンで止めるGパンを履いてたんですが上手い事おっさんの指がボタンとボタンの間にフィット!!

涙目になりながら両手で必死に抵抗する私!!

お 「どうせ気持ち良くなるんやったら相手が男でも女でもどっちでも一緒やろ?気持ち良さは変わらんで?その上にお金までもらえるなんて最高やん」などと訳の解らん持論を展開し迫ってくるおっさん。

何故か両親や彼女の顔が脳裏に浮かんでは消えていく私。

そんな一進一退の攻防に決着が着いたのはおっさんの一瞬の隙でした。私が抵抗しているとおっさんが小瓶を落としたのです!

今しかない!そう思い一気に立ち上がりました。

この時、迷わず映画館の入口の方に向かって逃げればよかったんですが気が動転しており、逃げたのは喫煙所の奥にあるトイレの個室でした。入口とは反対方向でした。

震える手で友人に電話をかけ早く来るように催促しました。

友人は笑いながら「50000円くらいでやらしたれや。そのお金で飲みに行こうぜ。」と信じられないお言葉が…。

最初はキレまくってたんですが終いには「お願いやがら早ぐ来で下ざい〜」と半泣きで言ってました。

友人は「わかった、わかった。後、10分もしたら着くからまたかけ直すわ。」と電話を切り、とりあえずホッとしました。

トイレの個室なら入ってこれんし大丈夫やろ、と少し落ち着いて壁にもたれ掛かりボーっと辺りを眺めていました。

何気なく壁を見ていると至る所に落書きだらけ。

−こいつの名前は○△、24時間いつでもやらしてくれるM男。090-**…−

−31歳、182cm 70kg 結構、いい身体してます。かわいい年下君希望。080-**…

などなど…。

どうやら2階の映画館はホモの人達がノーマルな人達との出会いを求める場所と化していたようなのです。

いわば私はホモの人達の餌状態です。

あの時、必死で抵抗していなければ…と思うとお尻の穴がキュンと締まる想いでした。

そうこうする内に友人から電話が。

やっと着いたとの事でした。

ドアをそ〜っと開け、周囲に誰もいない事を確認し、なるべく音をたてないように入口に向かいました。

喫煙所を抜けるか抜けない辺りで、また急に腕を掴まれました。

もう大丈夫やろと安心しきっていた矢先の出来事に「んんっ!!」と情けない言葉を発してしまい振り返るとおっさんが…

お 「さっきはごめんな〜。友達来たんか?」

引き攣った顔で「は、はい。き、来ました。じゃ。これで」と一歩目を歩き出そうとした瞬間、おっさんが腕をひっぱり私を抱きしめました。それも力一杯!!

そして耳元で息を吹きかけながら囁くように一言。

「俺、自分みたいな感じの男の子めっちゃタイプやってんけどなぁ。残念やわ〜。また欲しくなったらおいでな。」

と言いつつ私の胸ポケットにさりげなく諭吉さんを一人。

恐怖と気持ちの限界を一気に越えた私は「うわぁ〜!!」と叫び声をあげつつおっさんを大外刈り!!(一応、柔道黒帯なもんで)

コンクリートの床にごつっと鈍いと「う゛ぅ゙っ」と声が聞こえましたが無視しダッシュで階段を降り友人の車の元へ。

いい大人が涙と鼻水垂らしながらポルノ映画館からダッシュで出て来る姿に周囲はきっと奇異な目をしてたでしょうがそんなのお構いなしです。

車に乗り込み、早く出せ!と泣きながら言う私に友人もびっくりしたようでした。

事の一部始終を話すと「よっしゃ。今日はキャバおごったろ!若い娘に囲まれて飲んで忘れろや」と太っ腹なセリフ。

結局、明け方まで3件近くハシゴをし、おっさんの諭吉さんもその中に消えていきました。

明け方、家に帰り着くと真っ先に仏壇へ。

知っているお経を唱えながらなぜか死んだばあちゃんに謝ってました。

長々と付き合っていただきありがとうございます。これで話は終わりですが最終的に何を伝えたかったのか言うと…

おっさん死んでないよなぁ…

怖い話投稿:ホラーテラー 出前三丁さん  

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