短編2
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邪教の廃墟1

僕は一時ネットのチャットにハマっていた。これはその時の話。

いつものように地域別の掲示板でチャットをしていた。夜中ということもあり人は少ない。

僕を含め三人しかいなかった。僕、女子高生、おじさんの三人。

やがて女子高生が今日学校だからもう寝ますねと言って抜けていった。残るは僕とおじさんの二人。

他に人が入ってくる気配もなかったし男二人で話していてもなー…と思い自分もそろそろ抜けるか、と文章を打つ。

僕「花もなくなったし眠くなってきたのでそろそろ僕も落ちますね笑」

おじさん「だな笑。うん、わかった」

僕「今日は色々話出来て楽しかったです。ありがとうございました!」

おじさん「俺も若い子と色々喋れて楽しかったよ、ありがとう」

僕「また会った時はよろしくお願いしますねー。それではおやすみなさい」

おじさん「あっ待ってくれ!」

僕「?」

おじさん「少し聞きたいことあるんだけどいいかな?」

僕「?別にいいですよー」

おじさん「君は色々心霊体験をしてるみたいだけど近くに評判のいい神社やお寺てないかな?」

僕「いきなりどうしたんですか?」

おじさん「ええとね…信じてもらえるかわからないけど俺呪われてるんだ」

僕「え?どうゆうことですか?」

おじさん「うん、さっきは女子高生の子がいたし雰囲気重くしたくなかったから黙ってたんだけど…」

僕「何かあったんですか?僕自身に力とかはないけど僕で良ければ相談に乗りますよ?」

おじさん「うーん…じゃあ聞いてくれるかな?」

以降、おじさん(以後Cさんとします)の話。

俺、実家は九州の山に囲まれたど田舎にあるんだけどね。

俺が大学に行く為都会に出てる時にいつの間にか村のはずれに施設が出来てそこに怪しい宗教団体が住みだしたんだ。

外装は四角形の形でコンクリートに覆われていていくつか窓がついていた。

そこに夜な夜な怪しい格好をした信者達が出入りしていたらしい。

野良猫や野良犬を捕まえてその施設に運んでる姿を村の人が目撃したりもした。

当然村人達も村長に抗議したんだが村長は聞く耳持たなかった。たぶん弱みを握られていたか金を積まれてたんじゃないかな。

まあ実際、村に危害もなかったし宗教側の方も村と関わりを一切持とうとしなかったからいつの間にかみんなあまり気にしなくなった。

続きます

怖い話投稿:ホラーテラー 鍋焼きうどんさん  

Concrete
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