中編5
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よじ登る者

私はあるマンションに住んでいた事がありました。

どこにでもある普通のマンションでしたが、このマンションの裏は結構な自然ちたいで

普段、ようもない限り、人が行く場所ではありませんでした。

私は家族と一緒にここの4階に住んでおり、私の部屋は小さなテラスがあり、そこから下を見ると、やぶの中に小さく開けた場所が見えました。

私はよく、テラスに出て読書をするのが好きでした。

そんなある日、ちょっとした不注意で、本を下に落としてしまいました。

これがそもそも、私が引っ越した原因でした。

私はその本がとても気にいっていました。

そこで、私は結構あせりながら、急いで取りに下に向かいました。

マンションの裏にまわって見ると

昼間にも関わらず、かなり暗かった事を覚えています。

私は少しビビりながら、勇気を出して中に入りました。

すると、中に入れば入るほど、さっきよりも暗くなって来ました。

これではとても本を探せる状態ではなかったので、ケータイを取り出し

フラッシュ機能を使って探す事にしました。

はっきり云って、私はだんだん怖さがまして来ました。

それでも頑張って、本を探し続けました。

おそらく20分ぐらい探したと思います。ケータイの時計がそう告げていました。

さすがにあきらめて帰ろうかと思いはじめた頃に、本のようなものが

目に入りました。

その本をよく見て、私のほんだとわかりました。

その時気づきましたが、本は

人が入れそうなぐらいの、大きな木の箱の上にありました。

木の箱は何かテープのような物でしっかりふさがれていました。

私はこの木の箱を少し気味悪く感じたので、本を持って急いで家に戻りました。

その日は特に何も起こらずにすみました。

次の日の昼、私は昨日あった事が気になってしまったので

テラスから下を覗いて見ました。

すると、何も無かった開けた場所に、あの箱がありました。

そんなはずはないとよく見ましたが、やはりあの箱でした。

怖くなった私は、すぐに部屋に戻りました。

そしてその夜、私はそろそろ寝ようかと思っていると、外から音が聞こえてきました。

「ドン ドン ドン ドン」

何だと思ってテラスに出ると、それは下から聞こえてくるのです。

木の箱が恐ろしいほど揺れていました。

私がぼーぜんとしていると、箱のふたが宙に飛びました。

ふたが「ドサ」と、いう音を立てて、地面に落ちるのと同時に

何かが箱から出てくるのが暗い中で、うっすらと見えました。

そして、その何かはマンションの壁に近づき、上りはじめました。

ゆっくりと登りはじめる何かを見て、私は恐怖で動けませんでした。

何かはだんだんと、近づいてきます。

1回…2回…そして3回と、何かは迫ってきました。

その時、月明かりで何かの姿をはっきりと、見る事ができました。

髪の毛はほとんどなく、完全に腐りきった肉のところどころに、

骨が見えていました。もはや男なのか、女なのかも識別できませんでした。

そして、とうとうその屍は私がいるテラスに、骨だけの手をかけました。

私はその瞬間、「ギャァーー」と、悲鳴をあげ、全速力で逃げ出しました。

すいませんかなり遅れましたが、よじ登る者2の続きです。

その日は運悪く、家族は用事で出かけていたので

私の悲鳴を聞いて駆けつけてくれる人はいなかった。

私は逃げる時に窓を思いっきり閉めてカギをかけた。

そして玄関に向かっている時、あの本が目にはいった。

私はなぜかその本をひっつかんで、死に物狂いで逃げた。

私の家の玄関からは自分の部屋のドアが見えるので、そのおかげで

見たくもないのに奴を見てしまった。

奴は窓を割ろうとしているようで、頭を窓に打ち付けていた。

私は玄関のドアを「バン!」と閉めて、階段に走った。

すると、2・3秒で「ガシャーン」と、窓の割れる音が聞こえて来た。

私はさらに、走るスピードをあげた。

おそらくそのせいで、私は勢いあまって上に登ってしまった。

戻る気にはならなかったので、そのまま上り続けた。

7階で私は人に助けを求めようと思い、一番近くの家のドアを叩きまくった。

しかし、「うるさいぞ!」と怒鳴られただけだった。

それでもしつこく叩いていると、階段から何かが這って来るような音がした。

「グチャリ ズズー グチャリ ズズー 」

そちらを見て、私は凍りついた。

屍が階段を這い登ってきたのだ。

私は反対側の階段へ、全力で通路を駆け抜けた。

この時の私の走りは、今現在でも私の最高記録だったと確信している。

しかし、最悪な事に、下に降りる階段は点検作業かなんかで、ふさがれていた。

どうしようも無かったので、私は上に登ったが、上は屋上で逃げ道は無かった。

ここのマンションの屋上への扉はいつでも開いているらしい事を後で聞いたが

その時はどうした事か、扉はびくともしなかった。

だが、その扉は上の方はガラスだったので、私は何の罪もないそのガラスに向かって、フルパワーで蹴りをいれた。

ガラスは木っ端みじんになったが、正直そうとう痛かった。

痛みを耐えつつだが、私はすぐさま扉を乗り越えて、外に飛び出た。

辺りを見回したが、隠れられそうな場所は無かった。

とりあえず私は屋上の飛び降り防止のためと思われる

フェンスの所まで行き、扉の方を見ていた。

すると、さっきまで私を当選棒していたはずの扉が

「ガラガラ」と音を立てて、開いたのだ。

私がまたしても恐怖に襲われていると、屍が床を這いながら現れた。

少しの間屍は辺りを見回していたが、しばらくしてこちらを直視したと思ったら、ゆっくりとこちらに近づいて来た。

私は逃げ場を失った事やいろいろな恐怖が一気に押し寄せてきたせいで、まったく

身動きがとれなくなっていた。

屍はじりじりと距離をちじめ、私まで5~6mと来た所で

ゆっくりと立ち上がった。

その頃にはあまりの恐怖で私は震えていて、それまでずっと握っていた本を落としてしまった。

本が「パサ」と音を立てて床に落ちると、屍の視線は本を追って床に移った。

そんな状況にも関わらず、私も床の本を見つめた。

よく見ると、本は元々は白かった紙の部分までもが、黒く変色していた。

その時、奇跡的に私の脳はある推測に行きついた。

『奴は私を追って来たんじゃなくって

この本を追ってここまで来たんじゃないのか?』

そう思うと、私はすかさず本を取り上げ

渾身の力を込めて、マンションの裏に投げ込んだ。

すると、屍は本を投げた方向を見つめてそちらの方に進んで云った。

屍はフェンスの所まで行くと、ゆっくりとだが、フェンスを登って行き、向こう側に降りると、また這いながら進み、端まで行くと

そのまま降りて行き、見えなくなった。

私はそれから10分ほど警戒していたが

それでも屍が戻ってこないのを確認すると

その場に崩れ落ち、恐怖から解放された安ど感もあって

そのまま私は眠ってしまった。

次はその後どうしたかなどを云いますから、興味がある人は見てね。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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