私が20歳の時に体験した話です。
当時、私はとあるスーパーで正社員として働いていました。
正社員の勤務時間は19時迄でしたが、営業時間は21時迄であった為、誰か1人が残業で残る決まりでした。
その日の夜間は、夜間店長・男性アルバイト1名・女性アルバイト5名と私の計8名でした。
閉店5分前に、閉店時間をお知らせするテープを流し、21時に店内を確認し、お客様が居なければレジ担当者がレジ精算して、事務所に持ってくる。
その間に、夜間店長と男性バイトで入口を閉め、冷蔵ケース・冷凍ケースにカーテンを掛けて事務所にくる。
レジ担当の女性バイトは、レジのお金を事務所に持ってきて私に預け、私はそれを金庫にしまい厳重に金庫と事務所にカギを掛けて、女の子のバイトが着替えて戻って来るのを待ってました。
まず、女の子が3人降りてきました。
女の子達「お疲れさまでした~」
私「は~い。お疲れさま!気をつけてね!」
そして5分後…
2人の女の子が降りてきました。
私「お疲れさま。ちょっと聞くけど、もう上に誰も居ないよね?」
自分でも変なこと聞いたな~…と思いました。それもそうです。
男性2人はすでに外…
残ってたのは、その2人だけのはずです…
しかし、女の子2人から帰ってきた言葉は意外にも…
「まだ居ましたよ!」
その言葉に自分の耳を疑った…
居るわけ無い…
女の子2人は、不思議そうな顔で私を見ている。
私「ちょっと待ってくれ……ふぅー
君達が降りてくる前、3人降りてきてる。
今日は女の子5人だよな?」との問いに…
顔を見合わせる女の子2人…
女の子「えっ!でも私達2人が、着替えてる横で確かに着替えてました。」
私「じゃあその子、誰だった?」と聞くと…
女の子2人「………イヤァァァァァァ」と言い残し、走り去りました。
外でその様子を見ていた、夜間店長と男の子が私のもとへ来て「何があったの?」と聞くから私は「女子更衣室に出たらしい」と言うと「マジか…」
しかし、泥棒の線も有り得るので確認しないわけにもいかず、私達3人は意を決して「女子更衣室」に向かいました。
するとその部屋の電気は点いていました。まあ、そのはずです。
彼女達は、人が居たから電気を点けたまま出て来たのでした。
恐る恐る部屋のドアを開けると、彼女達の香水の匂いと僅か数分前まで居たため、人の温もりが残ってました…ただ一カ所を除いて……
そこだけは、ヒンヤリ冷たかったのです…
私達は「何も居ないよね?居ないね!」とお互い声を掛け、部屋の電気を消し、戸締まりして外に出ました。
外へ出ると、女子更衣室の窓が見えました。
そこには、暗闇にハッキリと浮かぶ人の顔がありました。
私達が猛スピードでその場から立ち去ったのは、言うまでも有りません。
ここまで、お付き合い有り難うございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話