短編2
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自分にも霊感が?

これは怖い話ではないのですが…。先に誤解がないように述べときますが、私は怖い話とか、心霊とかは大好きです。ただ、何でもかんでもとは。

15年ほど前、私は大学生で、ある文科系サークルに所属してました。サークルは夏になると合宿と称して、避暑地へ毎年ドンちゃん騒ぎに向かいます。

その合宿の恒例行事として、ロッジの近くにあるトンネルにて肝試しをするのですが、毎年学年が入れ替わっても何人か、霊が見える、霊感があるという部員が必ずいます。そういう部員が徒党を組んで、やれトンネルの入口に顔が見えるとか、女の笑い声がきこえたとか、みんながみんな同じ体験をしたといいはるのです。

私が4年生の時の合宿。やはり過去3回と同じようなことがおき6人の自称「見える、感じる」という部員たちがグループを組んで、「私と誰々は人影を見た」「肩が重い」「取り付かれた」「塩持ってこい!」「酒吹きかけろ」と真剣な顔でやってます。で帰り道お互いを認め合うというか、賞賛しあうというかとにかく気持ちわるーい会話をしながらロッジへ戻っていくのです。

私は飲み会の部屋に戻ると同期の一人と共にその霊感グループの一番後輩の女の子を呼び、話をしました。

「あのさ、俺ら毎年思うんだけど、さっきのあれ全部うそでしょ?何でみんながみんな同じ事をいうの?誰かが言い出したことにみんなかぶせてるだけでしょ?君からみて誰がうそで誰が本物かおしえてよ。」

後輩の女の子は逆にきいてきました。

「先輩はどうおもいますか?」

私は素直に答えました。

「はっきり言えば、それは、自分達は何も感じないし、何も聞こえないんだから、全員うそだと思ってるけども…」

すると彼女は真顔で言いました。

「だとしたら、私が言えるのは、私たち6人と先輩達(私ら2人)を加えた8人で誰に能力があるのかと考えたら、少なくともあのトンネルでは先輩達にも私たちとほぼ同等の能力があるのかもしれないです。場合によっては先輩達のほうが能力があるといってもいいのかもしれませんよ。」

怖い話投稿:ホラーテラー 阪神判事さん  

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