中編3
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あの時の

まだまだ電話対応に慣れてない時のこと

神社という特殊な場所で働くと、時たま少しおかしい人から電話がくることがある。

言い方は悪いが、そういう人に当たると、まともに対応できないため、よく先輩や神職さんに変わってもらったりした。

そんなある日のこと

プルルー……

またいつもみたいに電話を取る

「はい、○○神社でございます。」

「………………。」

………………??

もしもし?と声をかけてみたものの反応なし

初めての無言電話で、少しドキドキしつつも、また声をかける

「あ、あの…もしもし?」

…シーン………

何も音がしない。

おいおい、やめてくれよと思いながら耳から受話器離そうとした瞬間

「……あの……お部屋…のお…祓いした…いんで…すけ…ど………。」

途切れ途切れに微かな声がした

電波が悪いのかな?

なら大きい声で言わんかい、と思いながら

対応をしていく。

この時点で、神職さんに変われば良かったと今でも思う。

その人は

自殺したお部屋が不気味だから、お祓いをお願してほしいとのことだった。

そういうのは確かに、言いにくいよなぁ。と今さっき思ったことを反省しつつ

住所や、詳細を聞いた。

近場のマンション名を言って、404号室と相手が言った

その瞬間ちょっと気持ち悪くなった。

普通、アパートやマンションは

そんな不吉な数字使わないはずなのに…と思いながら

どんどん進めていく

「では、電話番号をお伺いしてよろしいですか?」と言ったら、○○○−△△△−****

……?

4という数字が多い気がする

気のせい……だよ

一生懸命邪念を払いながら「では日時はどうされますか?」

と、聞いた瞬間

「今すぐとか…ダメですか?」

おいおいおいおい、と思いながら、時計を見た

夕方の4時44分だった。

時計を見た瞬間鳥肌が立った。タイミング良すぎ

あと定時が5時だし……

とりあえず今日は無理だから、明後日にしてもらうことに。

電話を切って、神職さんが私に話し掛けてくる。

最初の様子がおかしかったからだろう、と思いながら今さっきの事を伝えると

……?

神職さんが、えっ

と小さく言って、今さっきの内容を書いた紙を見る。

そして私を見る。

ゆっくりと

「……これ、一昨日お祓い行ったんだけど。」

私は固まった

神職さんは、

一昨日のは、家族が一人暮らしの子が部屋で自殺したからお祓いしに行った

その名字がA家

受け付けた名前もAさん

神職さんは、怪訝そうな顔をしながら今さっき受け付けたAさんの電話番号にかける。

微かに

「おかけになった………番号は現在使われておりません」と言ってた

私と神職さんは黙って受け付けた用紙を捨てた。

神職さんは、追い打ちをかけるように「今さっきの受け付けた方は、男性だった?女性だった?」

と私に聞いてきた。

私は簡単な質問に答えられなかった。

その人の声は覚えていない

神職さんは溜め息をつきながら

「Aさんは声が出ないを苦に自殺したそうだ」

ゆっくり私から視線をそらした

怖い話投稿:ホラーテラー ハルルさん  

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