短編2
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嫌な肝試し

Aは怖かった。

何故なら今日は地区の子ども会の肝試しがあるからだ。

Aは人一倍怖いのが苦手だったのだ。

なので、その日は休もうと思ったが友人たちに笑われるのはもっと嫌なのでしかたなく行くことにした。

集合場所は町外れの寺。そこでまず怖い話を聞いてから出発し直ぐ傍の森を通りその先にある墓場の真ん中に、おはじきが置いてあり、それを取って戻るという、よくある肝試しである。

寺では近所のおじさんが怖い話をしてくれた。中々迫力があり強がってた子供もすっかり怯えてしまった。

Aもすっかり怖くなってしまった。

やがて話も終わり肝試しが始まった。Aは最後だった。

最初の一人が出発し数分してすっかり怖がりながら戻ってきた。

次の人も泣きながら帰ってきた。そういえばさっきまでいたおじさんがいつの間にかいなくなってる。やがてA以外の全員が終わった。

Aは笑われるのが嫌だったので怖がりながらも出発した。

森は深く暗く獣の奇妙な鳴き声も聞こえてくる。

ポンッと背中を叩かれる。振り向くと白目で口から血を垂らしながら笑ってる女が目の前にいるじゃないか。

ギャアアアアアアアア!!!

という悲鳴を上げながらAは寺へ引き返した。まだ墓場まで行ってないがそんなことはもうどうでもいい。必死で走ってると寺が見えてきた。が、おかしい。誰もいないのである。友人たちも子ども会のおじさんも。

おじさんは女のお面を外すと笑いながら寺に戻った。

なんだかんだいってもまだ子供だな。こんなお面で怖がるんだから。それにしてもさっきの子供は可哀想だった。今までは帰りに脅かしていたが、さっきの子供は行きで脅かしてしまったので、あの子だけクリアできなかった。

これで今日来た子供たちは全員終わったな。そろそろ引き返すかと思い寺に帰ったが誰もいなかった。

おかしいな確か最後の子は寺に向かったのに。住職に聞いてみたが誰も来てないという。それどころかさっき子供たちは全員帰したらしい。じゃああの子はどこへ行ったんだ?家に帰ったのか?

とりあえずその子の家に行くことにした。

家に着きチャイムを鳴らすと母親が出てきた。が様子がおかしい。目が真っ赤である。さっきまで泣いてたらしい。

母親は「何の用でしょうか実は今日息子が出かけの途中、交通事故で亡くなりまして・・・・・」

文章下手でゴメン

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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