中編4
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彼女の存在

高校二年の夏、

僕には可愛い彼女がいた

バレンタインデーに告白され、

特に好きな子もおらず

告白されたことも初めてで彼女のルックスも良かったのでなんとなく付き合っいていました

付き合ってからというもの学校に行くのも一緒

家に帰るのも一緒

週末にはデートをし色々な所に行った

僕のとなりには男友達ではなく

いつも笑っている彼女がいた

そんな生活も悪くないと思った

いつしか季節も変わり

夏真っ只中

そんなある日僕はいつものように彼女と駅で待ち合わせをしていました

前日の夜彼女から電話があったのだ

彼女「○○ちゃん明日プール行こ?」

僕「んー…(あっ友達と約束してたな)」

彼女「うち新しい水着買ったんだぁ」

僕「えっ…どんな?」

彼女「ビキニ!」

僕「ヒィィィハァァァー!!!」

彼女「じゃ明日駅に11時ね」

電話を切ってから友達と数日前から約束していたゲーセン行くのを親に用事頼まれたとかなんとか言ってごまかしたのはいうまでもない

内心ドキドキだった

彼女の水着を見て僕の息子が暴発しないか…

自慢じゃないが彼女はボインだ

彼女と腕を組んで歩くと肘に柔らかいものがあたるのだ

その夜は眠れなかったと思います

約束の日 僕は時間通り駅に向かった

駅についたとき11時を10分程過ぎていた

「うむ…いつも通り」と思いながら彼女の姿を探したがまだ来ていないようだ

あれ おかしいないつも彼女は先に来て僕のことを待っているのに…

「あっお弁当作ってくるって言ってたな…手間どってるのかな前にもあったなこんな事」

なんて思い彼女の手間どってる姿を想像しながら待っていました

彼女が遅刻する事なんてめったに無く

ビキニ姿を拝めるなら安いもんだ(オマケに昼飯までゴチ)

なんて考え、

待ち合わせ時間より1時間程過ぎた頃

僕の携帯が鳴った

名前を見ると彼女だった

僕は

ったく何してんだよ

呟きながら通話ボタンを押した

僕「何してんだよ」

彼女「…」

僕「お~い」

彼女「○○ちゃん今日 用事が出来て行けなくなっちゃった…」

僕「嘘だろ?水着楽しみにしてたのに…」

彼女「○○ちゃんごめん」

彼女は泣いてあやってきた

僕「お、おい泣くなよ」

彼女「本当にごめんね」

彼女は泣いていた

僕「わかった。わかったから泣くなって水着はまた今度でいいから」

彼女「…うん…本当にごめんね」

僕はいたたまれなくなり

僕はいたたまれなくなり電話を切りたかった

彼女が最後に…

彼女「○○ちゃん大好きだよ。○○ちゃんは?」

僕「そんなの決まってるだろ」

彼女「ふふっ、○○ちゃんらしいね」

僕「じゃあな」

彼女「うん…バイバイ…ありがとぅ」

彼女との電話を終え暇になった僕は友達が居るであろうゲーセンに向かい遊んだのち

帰宅したのは夜8時を過ぎていた

玄関を開けると同時に母さんが

奥から出て来て

悲壮な表情で

「あんたどこ行ってたの!○○ちゃんが交通事故にあって亡くなったんだよ」

僕「えっ…いつ?母「11時半頃だって…目立った外傷はなかったけど頭を強く打って病院で息を引き取ったんだよ」

彼女は息を引き取ってからも

僕の事を気遣って電話をかけて来てくれたんだ

彼女の愛を改めて思い知る

僕は彼女に1度も好きだと言葉に出して言えなかった

そして水着見たさの下心によって彼女を殺してしまったという罪に一生苛まれていくんだ

彼女が亡くなってから僕は引きこもった

罪の意識からか

葬式も行く気にはならなかった

高校に行かなくなり3ヵ月が過ぎていた

いつ頃からだろうか

僕の部屋に尋ねてくる子がいた

その子は彼女の親友であり僕の幼なじみのつばさだ

毎日2回学校に行く前と放課後、勝手に来てその日学校であったこと

なんの脈略もない話だの色々な事を一通り喋って帰っていくというなんとも傍迷惑なヤツだ

今思えば僕は毎日つばさが来るのを楽しみにしていたのかもしれない

そんなある日、いつものように一通り喋り終え帰り際に一言

つばさ「○○(僕)の中には○○ちゃんしかいないんだね」と言い泣きながら部屋を出て行った

そのとき僕の心は色を取り戻し

世界と繋がった

彼女が亡くなって以来

心を閉ざし世界との繋がりを拒絶し殻に閉じこもっていた僕を

献身的に支えてくれた子がこの世界にはいるじゃないか

もっと大切にしなきゃいけないと気づいた

つばさの泣き顔はみたくない

アイツにはいつもそばで笑っていて欲しい

つばさのお陰で引きこりから抜け出せて

学校にも難なく行けるようになりました

程なくして

つばさは彼女と同じ場所で

交通事故で亡くなった

亡くなってからつばさの部屋で僕宛ての一通の書き置きが見つかった

○○ちゃんが亡くなったのは私のせいなの

あの日 私は事故現場にいたの

道路反対側にいた私は○○ちゃんに気づき

名前を呼んで手を振った

それに気づいた○○ちゃんは道路を横断して私の所に駆け寄ってこようとしたの

そのとき車が○○ちゃんに突っ込んできたの

だから原因は私なの

つばさは彼女に呼ばれちゃったんだね…

僕は彼女達の思い出が残るこの街を去った

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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