短編1
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夏の夜の出来事

二年前の夏、暇だったので夜中に一人でドライブに出かけました。 途中電話がかかってきて喋りながら運転していたら全然知らない山奥を走っていました。

行けば行くほど道は狭くなり街灯もなくなってしまい、仕方なく電話を切りヘッドライトだけを頼りにUターン出来る開けた場所が見つかるまで走り続けました。

やっと見つけた開けた場所でUターンをして前を向いた瞬間、こちらに背を向けた背広姿の中年男性と髪がバサバサで腰までありジャージ姿の中年女性が木を見上げ微動たりとせず立っていました。

ハイビームで照らしても何の反応もしない。様子がおかしいので二人が見ている方向をハイビームで照らされている範囲で覗きこんだ。

するとそこには四本の足がユラユラと揺れているのが微かに見えた。

何故だろう凄く怖かったが冷静でいられ、外へ出てそれが何かを確認しようと車を降りた。ヘッドライトに照らされている二人はすでに消えていたが何を伝えたくて現れたのかは、その後すぐにわかりました。

警察に通報し到着するまでの間、車の中で手を合わせていました。何気なくルームミラーに目をやると、悲しげな何とも言えない表情を浮かべた二人が頭をさげスッと消えていきました。

以上ですが自分が体験した本当にあった話しです。

当たり前ですか新聞には小さくしか載りませんでした。しかし自分の記憶には大きく刻まれました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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