短編2
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隙間9

「どうしたんだ一体!!」と尋ねられ、男性は震えて怯えだし、少し落ち着いて話せるようになるまで約10分待ちました。

まだ小刻みに震わせながら「お…奥に…携帯が…落ちていました……着信のランプが…点滅してたので…近くまできたら…携帯の音が止んで……その……携帯が……あっ…ある場所に無かったんです……申し訳なかったけど…1度皆さんのところに戻ろうとしたら……目に光があたって…眩しいと思いながら光を見ると……〇〇さんの携帯が……立っている私の顔の横にあるんです!!……携帯の後ろに……溶けた顔が…溶けた顔が!!」

そこで気を失ったようです。

言葉に詰まる人もいれば半信半疑の人もいました。

1人が冷静に「でも携帯は間違いなく中にありますよね」とコールしながら奥を覗きます。

しかし「おかけになった電話番号は電波の届かないところにあるか電源が…」というメッセージが流れました。

「〇〇さんの携帯の電源が切れたみたいですね」

と言っている人の手に持っていた携帯が鳴りだしました。

「〇〇さんからですよ!!…もしもし、今どこにいるんですか?……えっ?……そうなんですか、わかりました……いえ、たいした用ではありません」

「あの〇〇さんなんですけど他の人達と二次会の場所で、ずっと待ってるそうです。カラオケ盛り上がって携帯の着信に気がつかなかったそうですよ」

「でも〇〇さんと一緒に歩いていましたよね」

「う~ん、酔ってたしよく覚えてないな。でも他の人達と二次会行ったなら違う人だったんですよ」

「じゃあ、あそこで鳴ってた音は何ですか?」

「さぁ、他の人が落とした携帯が偶然鳴ったんでしょう。

△△さん(気絶していた男性)も飲み過ぎて何か見間違いか勘違いでもされたんじゃないですか?」

「そうだな、そういえば顔色が良くないし、今夜はもう帰ったほうがいいぞ」

などと話し合っていました。

私は「あの、すみませんでした。

私が余計なこと言ったばっかりに」

「いえ、親切で申し出ていただいたのですから。

こちらこそ長いことお引き留めした形になってすみません。あとは大丈夫ですから」とご丁寧に返事をしていただいて帰りました。

翌日休みだった私は久しぶりに法要に参加しようと思いたち、同じ門下のお寺を探して訪れていました。

10→

怖い話投稿:ホラーテラー ミルキーウェイさん  

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