短編1
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笑われた

少し前の話。

水晶のブレスが、突然プチッと切れた。

水晶がパラパラと音をたてて散らばった。

慌てて拾う俺。

通行人がジロジロ好奇の視線で見る。

(チッ、安物めッ)

そう思いながら、かき集めポケットにしまう俺。

その時、一人の女がプッと俺を見て吹いた。

カチンときた。

でも笑われても仕方ない。

額に汗浮かべて、必死こいてるし。

そう思って、少し離れた場所に飛んでいった水晶を取りに行った。

その場所まで何秒もない。

たどり着いた瞬間…

俺の何メートルか後ろをキキィィィッと、ブレーキ音とともに車が通り過ぎ、歩道を乗り上げビルに突っ込んだ。

と、その後に

『ぎゅぇがぁぁぁぁぁっ』

って変な悲鳴。

見るとさっき俺を見て吹いた女が、壁と車のフロントでモガいていた。

血の気がひいた。

意識はあるみたいで、キチガイのようにモガいていた。

目は見開いて、口から血を流し…

慌てて皆で車をバックさせて女を救助。

抱えられた女が突然こっちを向き、ブハッと血をはいた。

最後のブハッもきっと俺を見て笑ったんだろうな。

怖い話投稿:ホラーテラー コピペ花子さん  

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