中編2
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心霊スポットⅡ

私を起こすために、わざと開けているのかと考えているとカチッと音がして、緩やかな傾斜地に停めていた車がエンジンもかけずに、ゆっくりと動き始めて坂を下っていきます。

ハンドブレーキを下げたようです。

徐々にスピードが加速しています。

一度大きく車体が揺れ、その勢いでドアが閉まりました。

やっと体が動かせるようになり、あわてて起き上がると私以外に誰も乗っていません。

車を止めようとしました。

しかし車はカーブに面した壁に衝突。

その勢いで私は前方の席へ倒れ込み、「痛い!」と声をだすことができました。

怪我が無かったのが幸いと車を降りました。

車の破損状況がひどいせいかエンジンがかかりません。

車をあきらめ歩いて友人達のもとに戻ろうとすると、その友人達によく似たようなものが5人、道をふさぐように横一列並んでいるのが前方に見えました。そして、ゆっくりですが確実に私へ近寄ってきてます。

ダッシュボードから懐中電灯を出して照らしてみますが点灯しません。

友人達の名前を呼んでみますが反応なし。

万が一の為に身構え、5人相手に勝てる自信はありませんが応戦する覚悟を決めてました。

すると私は右足のズボンを引っ張られています。

そこにはしゃがみ込んだ、私と年の近そうな女性がいました。

ここにも訳のわからないものがいます。驚いて「でたぁ~!!」と叫びました。すると女性はスッと勢いよく立ち上がり涙目で私の左頬をパチンッ!!パチンッ!!と2度も思いっきり平手打ちをして「失礼ね!!あれと一緒にしないで!!あっ…ごめんなさい!」と言ってきました。

「…いえ、こちらこそ」と答えていると女性は「逃げるよ!こっち!早く!!」と言ってるので一緒に走って坂道を下っていきました。

しばらく走ると疲れたので歩くことに。「…あの先程はありがとうございました」とお礼を言って「ところでこんな暗い山道を1人で何してたんですか?」と尋ねましたが、返事をしてくれないので私は自分の自己紹介とここまでの経緯を話しました。

それからまた沈黙が続くと女性は大きな溜め息をついて事情を打ち明けてくれました。

短大生の女性は専門学校の人達と合コンを楽しんでいた帰り際、途中まで送っていくと誘われて女性は男性3人が乗った車に同乗。

送るどころか山道に連れて行かれて、車を停めると男達が襲ってきました。

抵抗すると車から降ろされて置き去りにされたそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名四世さん  

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