短編2
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心霊スポットⅢ

恐怖と怒りと悲しみで座り込んでいるところに私の乗った車がぶつかるところに出くわした。

女性にも5人の姿がなんとなくわかったのですが足を全く動かさずに直立不動のまま近寄ってきていたので、とにかく普通の人ではないと判断したそうです。

それらを相手にしようと待ち構えていたアホな私を救おうとしてくれました。

そんな会話をしていますと手に持っていた懐中電灯の照明がつきました。

携帯を見ますが相変わらず圏外なので、もうしばらく歩き続けることに。

持っていた懐中電灯の照明が点滅します。

立ち止まり消えてしまうのかと叩いて様子を見ると、女性が私の袖を引っ張ります。

顔を上げると私達は首なしの5人に囲まれており体中に電気ショックをあたえられた様な痺れと激痛で意識を失いました。気がつくと私と女性は小屋の中に倒れています。

女性を起こして小屋を出ようとしますがドアが開きません。そうしているうちに外から枯れ葉の上を踏み歩く音が近づいてきました。 足音がドアの前でやむと施錠をはずし、中へ入ってきました。

足音は複数だったので、あの5人分の足だと思います。

部屋の中を時計回りにずっと何時間も歩き続けていました。そして足音がしなくなったので様子をうかがうと、もうそこにはいません。

私達は隠れる場所を必死で探してドアが開く直前、運良く床下が開く取っ手を見つけ隠れることが出来ました。

どうやら私達は逃げきれたようで、外に出ると日が登り始めています。

辺りは木に囲まれた場所で、とにかく斜面を降りると舗装された道にでました。ようやく電波が入ったので携帯で警察に連絡した後、タクシーを呼んで女性に手持ちの数千円を渡して乗せて帰しました。

私は警察が到着すると事情を説明して車の事故現場と友人達の行った心霊スポットまで乗せてもらい土地の所有者に許可をいただいて友人達を探しました。

5人とも無事保護されましたが全員気を失っていたようです。建物の老朽化により床が腐って落下して骨折した者が3人、あとの2人は階段から転げ落ちて頭を数針縫うことに。

1人は建物に入る前にどの窓からも、こちらを睨む人の顔が見えて中止を呼びかけたが4人には見えなかったため結局中へ入りました。

各々単独で中を歩いていたら全員噂の霊と遭遇して逃げるところで災難にも怪我をして気絶していたと病院で話していました。

もちろん車には戻れなかったと言います。

以上です。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名四世さん  

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