短編2
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興味本位の代償3

続きです。

駅へ向かう途中でした。

自転車に乗った若い女性が向かってきました。

すらっとして、ロングで顔は見えなくともタイプでした。

バックミラーで姿を追いました。

転んで倒れました。

助手席のSも姿を追っていたらしく、

「おい、助けるぞ」

と私と霊障受けたKは忘れて意気投合。

その場でUターン。

バックミラーで転んだのを確認できた距離です。

なのに誰もいませんでした。田舎の1本道でした。

いつもはしゃぎながらも内心ビビっている私とSは顔を見合わせて

「んー、ねー?、なーおい?!」

などと???な状況を確認しあいました。

後部座席のKとMにも聞きましたが、片や看病、片や霊障で彼女の存在すら見ていませんでした。

「まさかね~??」

ちょっと不安で、ちょっとテンションが上がりながらも駅へ車を進めました。

駅について一服、距離も時間も十分でKも元気になりました。

不安なのは私とS。

Mに諭されます。

M:「霊感なんていつ身につくっていうか、ついちゃうっていうか・・わかんないよ?」

そう言われた時、全然うれしくありませんでした。

これまでずっとなんで自分には霊感がないんだろう?なんて思っていたのに。

肩が重い、空気が違う、そんなことは感じることができてはいました。

でも見るとなるとやっぱりアレですよね?

心霊に対する興味関心、見たい聞きたいの欲求。

全部吹き飛びました。

本当はなんと表現したらいいのかわかりませんが、“見える”ようになったんです。

あのA大橋へ行った日から数日間、大変でした。

(続く)

怖い話投稿:ホラーテラー まんぶーさん  

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