短編2
  • 表示切替
  • 使い方

ドアドア

これは僕が地方のアパートに住んでた頃の話です。

そのアパートは小学校のすぐ近くにあり

生徒達が運動場、中庭等でキャッキャと遊んでる姿はとても初々しくロリコンの僕としては中々に心を和ませてくれる素敵な場所でした。

僕は当時、旅館で板前をしてまして仕事が終わるのは大体10時から11時くらいでした。

宿泊客の朝食を作らなければいけないので朝も早いのですが

その頃はまだ20代前半、夜はとりあえず何処かに出かけなければ気が済まないくらいの遊び盛りです。

同じ職場の若い板前達とよく心霊スポット等に行ったりしたものです。写真を撮ったりもしましたが、ここで言えるくらいのレベルの写真は一枚も撮れませんでした。

ある日、後輩と心霊スポット行った帰りのことです。今回も何事もなく残念な気持ちで後輩と別れ一人自宅へと車を走らせました。 

時刻は一時をまわっていました、何事もありませんでしたが、さすがに心霊スポットへ行った帰りです。内心ビクつきながらアパートの駐車場で車を停め部屋へと向かいました。

僕の部屋は二階の203号室で階段を上がりコの字に曲がった角にあります。

今日は疲れたからすぐに寝ようと考えながら部屋のドアに近づいた時です。

次の瞬間ビクッとなり足が止まりました。

ドアにびっしりと何か文字が書いてあるのです。

アパートのドアは水色でしたのでくっきりと見えました。 

ドアにはマジックのようなもので書いたと思われる文字で

「殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる」

と、びっしり書いてあったのです。さすがにビビりまくって声も出ません。心霊スポットへ行った帰りというのもあり恐怖は倍増です。僕は震えが止まらず頭の中がぐちゃぐちゃでした。

もう、とりあえず何かに謝った方が良いんじゃないかと思い、震えながらドアの前で必死に何か分からないですが、何かに謝り続けました。

その時ふと気付きました。

ドアの下の方にも文字が書いてあることに。

その文字はこう書いてあったのです。

  「殺さないよ」

後に分かったのですが近所の小学生のイタズラでした。

それから僕は小学生が嫌いになりました。

でもロリコンはロリコンです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ