前に猫の話をさせてもらった、さいぞうと言います。
また、よろしくお願いします。
私の田舎は、田んぼが広がっています。
田舎出身の方なら分かると思いますが、一家族に2反は普通に持っています。
私の家族も、先祖代々、2反と少しある田んぼを守って来ました。
ちびの時から、私達兄弟も手伝いをして
秋には旨い米を頂いたものです。
田と言うのは、手間がかかります。
水をはり…草を狩り…水を抜き…
皆、毎日見に行くくらいです。
そんな中、都会から嫁に来た母もまた、 じいちゃんやばあちゃんに教えてもらい、 田んぼを学びました。
仕事も一人で出来るようになり、一服しようかと戻った時、一匹の青大将があぜにいたそうです。
目だけ赤く、めずらしい奴やな~と思いっていた所…
軽トラで来ているせいか、一人の寂しさか…
母は言いました。
お前、車に引かれるで?
はよ穴入り。
そしたらその蛇は、首を母に向け…
返事や頷く事はないものの…
話をちゃんと聞いたかのように、するすると穴へ帰りました。
それ以来、マムシや普通の青大将は見ますが…
あの赤い目の蛇は、一度も見ないと言います。
あれ、雌やで~
何でそう思うねや?
私が聞くと、母は言いました。
なんや、姫さん見てるみたいでなあ。
綺麗な蛇やった~
私も一度、会って見たいと思います。
怖い話投稿:ホラーテラー さいぞうさん
作者怖話