中編3
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今から三年前に起こった話をします。

まだ私が学生だったころの話です。

その日は、学校の友人たちと海に行く予定になっていました。

朝、目が覚め外を見ると

空は晴れ渡っていました。

「よかった。皆で海にいけるや」

そう一人で呟き

学校の仲間との約束の時間までに間に合うように急いで準備をしました。

約束の時間は午前8時

場所は近くの駅のS駅。

この駅は、ごく最近まで自動改札すらなかったよくある田舎の駅です。

皆が全員集合したのは、約束の時間より15分ほど遅れた午前8時15分頃でした。

海までは、友人のNの車で行くことになっていました。

彼の車は7人乗りの大型のワゴン車です。

海には6人で行くはずでしたが。

1つ年下のT君も行きたいと言うので、飛び入り参加することになりました。

私は、後部座席の一番左に座っていた事を覚えています。

みんな(私を含め)写真のサークルに入っていることだけあって、みんなカメラを持参していました。

行きの車はとても盛り上がりみんな写真をとりまくってました。

この年には大学を卒業だったのでサークルの思い出を作ろうと必死だったのかもしれません。

目的地の海についた頃にはもぅ、午前10時になっていました。

みんな、時間を忘れて遊び回っていました。

午後3時になり

みんな帰ろうと準備していた頃です。

T君が真っ青な顔をして海から戻ってきました、何があったのかを聞いてみると

自分の左足を指差しました。

するとそこには無数の手のあとがついていました。

T君は無表情で全然、会話しようとすらしませんでした。

みんなは静まりかえってしまい、荷物をまとめNの車に急ぎました。

帰りの車を走らせてから

どのくらいたっただろうか

みんなは疲れからか寝静まっていました。

しかし車は

一向にS駅に着く様子はありませんでした。

それどこれか、先程から同じような山道を走っているような気がします。

T君は助手席に座っていましたが、私が気が付いたことは、T君は瞬き一つしていませんでした。

私は怖くなり、皆を起こそうと思いましたが。

上手く体がうごきませんでした。

天候はしだいに悪くなり、いつの間にか雷が鳴り始めていました。

フッと気がつくと右手にカメラを握っていました。

先程はうごかなった体が動くようになっています。

私は恐怖を紛らわすために、みんなの寝顔を撮りました。一人一人撮りました。

私はいつの間にか眠くなり気がつくと駅に着いた車の中で友達に起こされていました。

雷なんて鳴っていなかったように良い天気です。

そういえば!!

辺りを見回しても

T君の姿がありません。

他の友達にT君のことを聞くと皆、口をふさぐのでした。

後日、友達に聞いた話によると、あの日T君は、海で命を落としていたと言うのです。

私は鳥肌が立ち

はっ

と思いました

あの時みたT君は

あの車のT君は

なんだったんでしょう?

みんなに話しても、

「お前はずっと寝ていた。」

と言うのです

カメラを思い出して

急いでカメラ屋に行き、カメラを現像してもらいました。

するとT君以外の友達の寝顔はちゃんとフィルムに収まっていましたが....

なんど見返しても

何度も何度も見ても

T君の姿は一枚も

写っていませんでした。

私がみたあの山道と帰りにずっといたT君はやはり、、、

私は怖くて怖くて

今も雷をきくと

あの日の出来事を

思い出してしまいます。

皆さんはこの話をどう思いますか?

怖い話投稿:ホラーテラー おびさん  

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なんとも謎の多い話ですね。