中編2
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そうとう前の話になるので曖昧な箇所があるかもしれません。

また、オチがなく怖くもありませんが、脚色せずにありのまま書こうと思います。

創作ではなく実際に私の身に起きた事です。

高校2年の夏。

8月中旬頃だっただろうか。まだまだ夏本番という感じで、蒸し暑い日が続いていた。

私はその日もいつも通りに部活の練習から帰り、家族との団欒を終え、自分の部屋に戻り布団に入った。

疲れからかすぐに眠ってしまったのを覚えている。

どれくらい寝たのだろうか。頭は朦朧としていたが、家の中はシンと静まりかえっていたので深夜だというのは時計を見ずとも理解できた。

と同時に、異変に気付く。

体が動かない 金縛りだ

初めての経験だったのでとにかく焦っていた。体を起こそうとしても駄目。向きを変えようとしても駄目。目線以外、動かせるところがなかった。

突然、布団から投げ出していた右腕に不快な感触が走った

誰かが指先で私の腕を肘をなぞるように触っている。それが顔に向かってゆっくりと近づいてくる。

あまりの恐怖で「父さん!」と隣の部屋の父親に助けを請おうとしたが、息がもれるだけで声が出ない。

ホラー映画のような展開が頭に浮かびパニック状態だった。血まみれの女性の顔が・・・小さな子供の声が・・・など。

『やばい!やばい!』と泣きそうになりながら必死に身体を動かそうともがいた。

時間にすればほんの10秒くらいだったのだろうか、突然と金縛りは解け指の感触もなくなった。

恐怖に怯えながらも私は勇気を振り絞り、バッと右側を見た。

しかしそこには誰かがいるわけもなく、目に映るのは投げ出された私の右腕だけだった。

そのあとは布団を頭まですっぽりとかぶり、自分の身に起きたことを整理できないままいつの間にか眠ってしまい、朝を迎えました。

当時の体験はここまでです。あれから今に至るまで何十回と金縛り+αにあってきましたが、全て脳の錯覚だと片付けてきました。

しかし、この最初の金縛りだけはどうにも不可解でなりません。

私の腕をなぞった指の感触が、どうにも錯覚で片付けるには現実的過ぎたのです。

あの生温かく、ガサガサとひび割れ荒れた指先の感触だけは10年経った今でもはっきりと覚えています。

あれ以来私はどんなに暑くても布団を首までかけて寝るようにしています。

以上です。

グダグダとした長文失礼致しました。

ちなみに霊感はありません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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