短編2
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無言電話マン

知り合いの笹本さんという女性の若い頃の話

ある日、笹本さんの家に電話がかかってきました。当時携帯電話はあまり普及しておらず笹本さんは携帯電話を持っていませんでした。 

「はい、笹本です」

笹本さんは電話に出ましたが。

「………………………」

電話の相手は無言です。

「どちら様ですか?用が無いなら切りますよ」

笹本さんは少しイラっとしながら電話を切りました。

「もうっ何なのよ」

そうつぶやいた直後です。  

「プルルルル…」 

また電話が鳴りました。

笹本さんは一瞬躊躇しましたが電話に出ます。

「はい、笹本です」

「…………………………」

また無言電話です。

ガチャン!

笹本さんは叩きつけるように受話器を置きました。

それからしばらく電話は鳴らなかったのですが

「プルルルル…」

笹本さんが風呂から上がって髪を乾かしている時に、また電話がなりました。

笹本さんは下着姿のまま小走りで電話に出ます。

「はい、笹本です」

「…………………………」

またもや無言電話です。

さすがに笹本さんもキレました。

「アンタ誰!?何回も無言電話かけてきて!いい加減にしろ!

言いたいことがあるならハッキリ言え!」  

「パンツ何色!!?」 

相手はハッキリ言いました

「あぁ!?水色だよ!」

「水色!?マジすか!?ありがとう!!!」

「もう電話かけてくんなよ!!」

「はい!すんません!あざっす!」 

最後は無言電話犯もハキハキと喋るようになって笹本さんも気分が良かったそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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