短編2
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後ろ

神主からのお話。

憑きモノ落としをやる神社なので定期的に除霊やらお祓いなどをする。

僕も祓って貰ったんだが、彼の思い出に残るエピソードを聞いた。

もう食事の時間という夏の夕暮れ時。

おじさん「私、何々寺の住職さんに紹介されてきたもんです。

娘とその友達が肝試ししてからおかしくなってしまって。」

城跡のある場所。古戦場で実際に昔戦が行われた城。

最後の一兵まで戦った大激戦地。

そこに行ったそうだ。

そのおじさんが話し「今連れてきます、車にいますから」

ここからが怖かったらしい。

四人。規則正しく並んでまっすぐこちらに向かってくる。

近づいてきて分かった。

四人とも後ろ歩き。

多少怖い事に慣れてるのに神主も身震いしたそうです。

そして四人が本殿前の狛犬のあたりに来たところでマナカナのように言葉を揃えて

「誰ぞ?」

「何ぞ?」

「前に申すか、後ろに切るか?」

さらに続けて

「刀になれ、刀となれ、お館が首」

後ろ歩きしながらこちらに近づいて来る。

神主は彼らの後ろに鬼となった侍を見たそうです。

今となっては鬼武者だった。カプコンが喜ぶとか笑って言えるみたいですが、その時は小便が少しちびったそうです。

鬼ってのはそもそも祓ったり、封じたりは大変だそうで、少しでも気を抜くを命を食われるそうです。

さらに侍は自尊心が高く、主に対して絶大な忠誠心がある為なかなか他人の言葉に動かされないそうです。

神主「申し訳ない。例え私の命をかけても無理ですので、お引き取り下さい。」

おじさん「ここもダメか」

うなだれて帰ったそうです。

なんでもその古戦場はあまりにも激戦であり、その負けた武将の家臣も心から忠誠を誓っていて、主の為ならどんな事をしても勝ちたかったらしいです。

その無念が鬼を呼び寄せ、逆に鬼を食らったてしまい、鬼武者になったそうです。

確かに高橋なんたらって武将でしたが高橋なんてよく聞く名前なんで調べてませんが、誰か心当たりありますか?

怖い話投稿:ホラーテラー ボクちゃんさん  

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