短編2
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霊に呼ばれて…

ある夏の夜に友人Aから電話がきた。

「おい!お前今から一緒に肝試し行かねえか?BとCも誘って!ちなみにお前車運転な!」

返事をしてないのに行くこと前提になっている。

しかし、俺も暇だったから結局行くことにした。

で、近くの公園に皆で集まって行く場所を考える。

俺「どこ行く?」A「ガソスタ!」皆でAをボコる。お前が肝試し誘ってきたんだろうが!

そして、俺達は今は誰も住んでいないぼろい家に行くことにした。なんでもその家は自殺する奴が多いという噂があるらしい。

結構近場なのですぐに着いた。いざとなったらAを身代わりにしようとか冗談を言いながら家の前に着いた。

B「すっげえぼろいな〜。」C「マジに幽霊出て来そう。」A「Cビビってんのかよ!」C「足震えてるお前に言われたくねえよ!」

俺「で、誰から入る?」

BとC「A」Aが即答で、「嫌だ!」お前が言い出しっぺだろ!と、口論の末じゃんけんに。

で、俺負ける。

そして俺が扉を開けて家の中に入った瞬間、バタン!と、扉を閉められた。急いで扉を開けようとするが、外で友人達が扉を押さえつけているようでなかなか開けれない。

外ではゲラゲラと笑い声がする。俺はあいつらにはめられたのだ。

俺が頑張っているといきなり扉が開くようになる。

俺はあいつらが俺を家から出られないようにしたと思っていたが、あいつらは何十メートルか先の車の前にいる。

おかしいと思いながらも

あいつらに近づく。

するとあいつらは、俺を見てゲラゲラと笑い出す。俺が口を開こうとしたとき、メールが来た。

Aからで、お前今何してる?と書いてあった。

バッとあいつらを見ると、ゲラゲラ笑いながらゾンビのような歩き方でこっちに来る。

俺は急いで車に乗ってエンジンをかける。後ろで友人達ではない奴らがバンバンと手で窓を叩く。

俺はそのまま後ろを見ないようにして家に帰った。

家に着いた後に、友人達

に連絡したが、肝試しには誰も行ってないらしい。

それを聞いた俺はともかく自分の部屋の至る所に盛塩置きまくった。

そして、風呂入って寝た。

普通はここでお化けなどが出て金縛りになったりするが、盛塩のお陰か何も起こらなかった。

朝になって、昨日の事は夢だったんだろうか…と、思ったがそうでもなかった。

なぜなら俺の車の後ろには赤い手形がびっしりついていたからだ。

それから俺が肝試しに行かなくなったのは言うまでもない。

しかし、友人に化けたあいつらはなんだったのかは未だに謎である。

怖い話投稿:ホラーテラー アロエさん  

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